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スルガ銀行が異例の決算訂正、純利益が69億円へ

2018/06/08
スルガ銀行が異例の決算訂正、純利益が69億円へ

スルガ銀行は昨年11月時点で430億円の連結最終利益を見込んでいましたが、5月11日に2018年3月期決算発表として211億円、その後6月6日に69億円に下方修正すると異例の訂正を発表しました。1か月弱で訂正となった詳細についてお伝えします。

決算発表した最終利益を訂正した理由とは

(1)シェアハウス関連の貸倒引当金の積み増し

5月15日の決算発表時点ではシェアハウス関連の貸倒引当金として、約372億円を計上していましたが、その後の調査により追加で約48億上積み
 

(2)投資用不動産関連の貸倒引当金を追加計上

シェアハウス関連以外の投資用不動産関連融資についても、関係する不動産業者等の属性や長期サブリースなど、シェアハウスと類似のリスクの有無について慎重に検討を行った結果、貸倒引当金約155億円を上積み

以上の2点により、最終利益が142億円下方修正されました。
シェアハウス関連の融資顧客は1258名、融資残高は2036億円とのことなので、貸倒引当金の割合は約2割にあたります。

スルガ銀行の株価への影響

異例の決算発表後の最終利益の下方修正に、市場は敏感に反応し、株価は大幅下落しています。6月7日に1097円、6月8日に1081円と年初来安値を更新しています。
年明け1月11日は2569円でしたが、スマートデイズの倒産、スルガ銀行の不正融資問題などが発覚し、当初見込んでいた純利益が8割減となった昨日の発表で、株価も約6割減となっています。今後の第三者委員会の発表によっては、1000円を割り込む可能性もでてきています。

第三者委員会の調査について

今回の貸倒引当金の積み増しですが、シェアハウス関連が48億円に対し、それ以外の不動産投資関連の貸倒引当金が155億円と約3倍の金額となっています。

外部の弁護士で構成する第三者委員会はシェアハウス関連だけではなく、アパートローンの融資についても調査をすすめているとのことです。
シェアハウスは近年拡がったビジネスモデルですが、マンションやアパートに投資するアパートローンはシェアハウス以前からスルガ銀行が強くすすめてきた融資モデルであり、その融資残高はシェアハウス関連の数倍におよぶと予想されます。

2019年3月期の最終利益予想について

スルガ銀行は5月11日の決算発表で「2019年3月期の最終利益は365億円」としていますが、今回の訂正では「今回の訂正による2019年3月期連結および個別業績予想への影響はございません。」と報告しています。

第三者委員会の調査にはアパートローンも含めているとのことなので、その内容次第では、2019年度の最終利益も下方修正となる可能性があります。
注目の第三者委員会の調査発表は今年の8月を予定しています。

スルガ銀行の6月6日のプレスリリース

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インベストオンライン編集部

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最新の不動産投資情報やノウハウをリアルタイムにお届けする、株式会社インベストオンラインの広報担当。投資初心者向けコンテンツから上級向けの物件最新情報まで、広く発信していきます。

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