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神田・大手町エリアがつながる再生事業計画が認定

インベストオンライン編集部
神田・大手町エリアがつながる再生事業計画が認定

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日本橋川と首都高で分断されたエリアを結ぶ計画

神田・大手町エリアの回遊性向上を目指した、「(仮称)内神田一丁目計画」が民間都市再生事業計画として認定されたと6月18日に国土交通省より発表されました。

この計画は、三菱地所株式会社が進めていたもので、2021年4月に既存建物の解体工事に着手。2025年には地下3階、地上26階の複合ビルが竣工する予定です。

国土交通省:「神田エリアと大手町エリアをつなぐ連続した賑わいづくりに取り組む~(仮称)内神田一丁目計画を国土交通大臣が認定~」

内神田一丁目計画

神田エリアと大手町エリアの結節点

神田エリアと大手町エリアの結節点今回の計画区域である内神田一丁目地区の北側は、神田駅西口通り商店街や出世不動通り商店街でにぎわっており、日常的なライフスタイルを楽しめる地域です。
また、南側には大手町があり、大企業本社が集まるビジネス拠点であるとともに、皇居をはじめとする観光資源、国際級の大規模ホテルなどが位置し、国内外を問わず来訪者を呼ぶ拠点となっています。

この2つのエリアに挟まれた内神田一丁目地区は、日本橋川や首都高速道路によって分断されて、賑わいや歩行者の回遊性が乏しいのが現状です。
水辺空間を整備し、賑わいを作り出そうとする近年の流れに反し、日本橋川に対して背を向けたように配置される建物の老朽化や防災性の低下も問題視されていました。

この計画は、大手町・丸の内・有楽町エリアを南北に貫く「仲通り」機能を神田エリアに延伸。神田・大手町エリアをつなぐ連続した賑わい創出のため、主に以下の内容で進められます。

計画の特徴

かつての「鎌倉河岸」をイメージした防災船着場を新設

防災船着場日本橋川にはかつて「鎌倉河岸」が江戸城築城の起点 (荷上場)となって栄えてきた歴史があり、この「荷上場」の機能を復元すべく防災船着場が新設されます。
観光利用はもちろん、災害時には神田エリアの防災拠点として地域防災性の向上を図る狙いです。

人道橋の架橋と約1,000㎡の交流広場を整備

人道橋大手町川端緑道から日本橋川に人道橋(じんどうきょう・歩行者が川や海、道路を渡るために架けられる橋)を架橋、また日本橋川沿いの水辺空間を整備することにより、大手町仲通りから連続する歩行者ルートを強化し、賑わいをつなげるとしています。

神田エリアの無電柱化

神田エリアの無電柱化区道558号線の無電柱化・美装化で大手町仲通りから、神田駅西口通り ( 区道 549 号線 ) の美装化により神田駅まで、それぞれ連続する歩行者軸を形成し歩行者ネットワークの強化が図られます。

まとめ

「(仮称)内神田一丁目計画」
・神田・大手町エリアの回遊性向上を促す都市基盤の整備
・日本橋川沿いの水辺空間の整備
・アグリ・フード分野のビジネス・産業支援機能の整備
・神田・大手町エリアを繋ぐ人道橋の受地となる広場の整備
・千代田区道の無電柱化・美装化による歩行者ネットワークの強化

丸の内から大手町、神田エリアへ
完成すれば交流広場で地域イベントなどが開催され、オープンカフェが賑わい、夜間のライトアップを眺めながら散策できるような、大手町周辺の高層建築群と調和した神田エリアの新たな顔になりそうです。

三菱地所/丸の内から大手町、神田エリアへのつながり・拡がりを実現 「(仮称)内神田一丁目計画」始動
内閣府/都市再生特別地区 (内神田一丁目地区)都市計画(素案)の概要

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