不動産投資コラム

本当に儲かる?レンタルスペース投資成功のポイント

行政書士棚田 健大郎
本当に儲かる?レンタルスペース投資成功のポイント

これまで、コインランドリー投資トランクルーム投資コンテナハウス投資 など、不動産投資の選択肢について解説してきましたが、今回は今注目を集めはじめている新たな不動産投資法である「レンタルスペース投資」についてご紹介したいと思います。

レンタルスペース投資は今後シェアが拡大する可能性があるため、今のうちから特徴について知っておくことが大切です。

今回は、レンタルスペース投資を実際に始める際の流れやポイントについて解説します。

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レンタルスペース投資とは

レンタルスペース投資とは、賃貸物件やオフィスビルの一部のスペースをユーザーの目的に応じて「時間単位」でレンタルして利益を得る投資法のことです。

物件を活用した投資法というと、借主と賃貸借契約を結んだ上で長期間にわたって貸し出し、家賃という利益を得る方法が一般的です。
レンタルスペース投資では、貸し出す期間を大幅に短縮して、住まいとしてではなく「スペースを時間単位で貸す」というコンセプトのもと、幅広いニーズに対応できるという特徴があります。

レンタルスペースの具体例

レンタルスペースはユーザーの目的に応じて様々な種類がありますが、なかでも多いものについてご紹介します。

  • 貸し会議室・セミナールーム
  • シェアオフィス
  • パーティールーム
  • シアタールーム
  • 撮影スタジオ
  • ダンススタジオ
  • カフェスペース
  • キッチンスタジオ

レンタル期間としては、1時間〜1日など利用者のニーズ次第で調整ができ、必要な時に目的にあったスペースを必要な時間だけ借りられるとあって非常に人気が高まっています。

レンタルスペースのニーズが高まっている理由とは?

こういったレンタルスペースのニーズは最近になって急に高まったというよりも、以前からニーズとしてあったもののレンタルスペースという概念がなかったために、別の場所が受け皿となっていました。

例えば、貸会議室→近所の喫茶店、パーティールーム→カラオケボックスといった形です。

そんななか、利用者の目的にピンポイントで応えられるテーマのレンタルスペースが増えてきたことで、一気に需要が流れ込んできたのです。

民泊との違いとは

比較的短期間で貸し出すという点では民泊もレンタルスペースと似ていますが、民泊の場合は寝泊まりする場所、宿泊先として利用目的が限定されているのに対し、レンタルスペースは宿泊以外でのスペース利用のニーズがターゲットです。

民泊については最低でも1日単位での貸し出しとなるところ、レンタルスペースは1時間単位で細かく分けて貸し出すことができるとともに、住宅宿泊事業法の年間180日規制も受けないので、稼働率が維持できれば大きな収益が期待できます。

レンタルスペース投資の始め方と運営のポイント

ここからは実際にレンタルスペース投資を始めるにあたっての流れについて解説していきたいと思います。

ステップ1:物件探し

まずはレンタルする対象となる物件探しから始めます。
やり方としては、大きく分けて次の3つです。

  • 賃貸する
  • 購入する
  • 所有物件の空室を活用する

ゼロから始める場合は賃貸か購入のいずれかとなります。

初期コストを考えると基本的には賃貸で始めるケースが多い傾向ですが、貸主からレンタルスペースとして貸し出すことの許可をもらう必要がありますので注意が必要です。

また、所有物件の空テナントなどを活用する場合は、既存契約者の迷惑にならないようレンタル目的に配慮が必要になります。

ステップ2:リフォーム、設備投資

レンタルスペース投資で成功するためのポイントとなる部分です。
レンタルスペースはレンタルする目的に応じた室内設備がどれだけ完備しているかで固定客がつくかつかないかが決まってきます

レンタルスペース

例えば会議室であれば、デスクやイスのほかにプレゼンができるプロジェクターやホワイトボード、Wi-Fiなど、基本的に利用者が手ぶらで来ても大丈夫なように一通りの設備を整える必要があります。

ステップ3:複数のポータルサイトを利用し募集開始

設備が整ったらいよいよ利用者の募集を開始できます。
レンタルスペース専門のポータルサイトがあるので、そこに募集広告を出して利用者を募集します。

ポータルサイトによって特徴がありますので、自身のレンタルスペースのテーマにあったポータルサイトに募集広告を出すことがポイントです。

広告料はサイトによって異なりますが、予約が成立した段階で決済される成功報酬タイプが多いようです。

レンタルスペース投資で成功するための3つのポイント

レンタルスペース投資はほかの不動産投資法に比べると事業としての性質がとても強いため、収益を安定させるためにはそれなりのノウハウが求められます。

最後にレンタルスペース投資で成功するためのポイントを3つご紹介したいと思います。

ポイント1:立地が重要

レンタルスペース投資で収益を安定させるためには、できるだけ「リピーター」を獲得することが重要です。

リピーターを獲得するためには、いつでも気軽に利用できる交通の便がよい立地がポイントになるため、できるだけ駅から近い場所で開業することが第一のポイントとなります。

ポイント2:テーマと需要とのマッチング

レンタルスペース投資は通常の賃貸とは違い、住居以外のさまざまな利用用途が想定できるため、その場所に合ったテーマのレンタルスペースを提供することがとても重要です。

例えば、住宅街のど真ん中に会議用のレンタルスペースを作っても需要は期待できません。

現状のところ、レンタルスペースとして賃貸できる物件は限定的なので、個人投資家が参入する場合は予めテーマを決めてから物件を探すよりも、見つかった物件に対して当てはまるテーマを検証する方が近道です。

ポイント3:写真の見栄えが収益を大きく左右する

レンタルスペース

実際に内見して成約する通常の賃貸とは違い、レンタルスペースは募集広告の写真だけを見て利用者が予約の判断をするため、掲載する写真の見栄えが収益を大きく左右します。

せっかくよい設備を整えたとしても、それがユーザーに伝わらなければ収益につながりません。
完備している設備がわかるよう写真を撮るのはもちろんのこと、トップに掲載する写真については一目でスペースのテーマが伝わるものを選ぶ必要があります。

後半では、レンタルスペース投資をするにあたって絶対に知っておくべきメリット・デメリットについて解説したいと思います。

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棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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