不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

ローンが残っている物件を売却する場合、ローンはどうやって完済する?

ローンがまだ残っている状態で物件を売却する場合、ローンはどうやって完済することになるのでしょうか。

売買代金を決済日にそのまま一括返済に充当して処理をします。
処理の仕方は金融機関や契約内容によって異なります。

ローン返済中の物件を売却する際には、決済日までにローン残債を繰り上げ返済して完済したうえで抵当権を抹消する必要があります。

ただ、ローン残債を事前にキャッシュで一括返済するのは非常に大変なので、通常は決済日当日に売買代金をそのままローン残債の一括返済に充当して完済をして、その日のうちに司法書士が抵当権を抹消するのが一般的です。

決済日当日のお金の動きとしては、金融機関によって概ね次の2つのいずれかのやり方となります。

金融機関が指定する口座へ振り込み

金融機関が事前に指定してきた口座へ一括返済します。
決済日当日に買主から金融機関の指定口座あてに、一括返済に必要な金額分を直接振り込んでもらうことが多いです。
この際、振り込み名義人は売主名に設定してもらう必要があります(買主名にて振り込む場合は別途手続きが必要です)

残余金がある場合は、売主の指定口座へ振り込んで手続きは完了です。

売主の銀行口座から引き落とし

ローンを組んでいる銀行の本人名義の口座から、決済日当日に返済額が一括で引き落としされます。
この場合は、買主が売主名義の口座に売買代金を振り込むと、ローンを組んでいる銀行が自動で一括返済額を引き落として手続きが完了します。

ローンの一括返済の手続きは、抵当権抹消書類の準備に時間がかかることから、概ね決済日の2週間から1ヵ月前には金融機関に連絡する必要がありますので覚えておきましょう。

2020/08/02

不動産投資は、立地で決まる。人口動向や賃貸需要に合わせた「新築一棟投資法」とは

棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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