不動産投資のQA

これって経費になるの、ならないの?確定申告する場合の項目はなに?そんな疑問に大家専門の税理士がお答えします。

会社で払う出張の日当はいくらでもよいのか?

法人化をすると旅費規定を作って、出張に行った際の日当が払えると聞きました。
この日当の金額は、会社独自に決めてしまってよいのでしょうか?
税務署から高すぎると言われることはあるのでしょうか?

会社で払う日当は会社の経費に計上することができ、受け取る側の個人は非課税になります。

このことから、節税策として利用されることが多いです。

日当を払うためには旅費規定が必要になります。この旅費規定は、会社の規定なので、原則は、会社が決めてよいことになります。

しかし、日当の金額を好きなように決めてよいということではありません。

所得税基本通達9-3に日当などが非課税になる要件が記載されています。

(1) その支給額が、その支給をする使用者等の役員及び使用人の全てを通じて適正なバランスが保たれている基準によって計算されたものであるかどうか

(2) その支給額が、その支給をする使用者等と同業種、同規模の他の使用者等が一般的に支給している金額に照らして相当と認められるものであるかどうか

(1)は、特定の人だけが支給を受けられるようになっていないか。金額のバランスが地位などによって適正になっているか

(2)は、同業他社と比べて高すぎないか

が判断されるということです。

したがって、金額をいくらでもよいというわけではなく、他社と比べて高すぎると税務署から指摘を受ける可能性があるのです。

2021/06/07

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渡邊 浩滋

税理士・司法書士

渡邊 浩滋

税理士・司法書士

経営難だった実家のアパート経営を大きく改善し、大家さん専門の税理士事務所を設立。北海道から沖縄まで幅広く相談を受ける。セミナー、出版、連載など多方面で活躍。専門税理士ネットワーク『knees』メンバー。

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