不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

大家でも宅建をとっておいたほうがよい?

大家ですが今年宅建を受験しようか迷っています。
不動産業に就職しなくても持っているメリットはありますか?
またほかにとっておいたほうがいい資格はありますか?

大家さんや不動産投資家は宅建で学ぶ知識がとても役に立つので受験をお勧めします。

宅建とは宅建業者で仕事をする際に重宝する資格ですが、宅建業者と密接にかかわることになる大家や不動産投資家についても宅建という資格は受験する価値があります。

資格自体を使うことはあまりないかもしれませんが、不動産取引にあたって重要となる知識を試験勉強で学ぶことになるため、賃貸経営の実務でも非常に役立つからです。中でも一番役に立つ瞬間が、不動産購入時の重要事項説明です。

不動産を購入する際には、宅建士から重要事項説明という書面について説明を受けるのですが、この知識が一般の方にとっては非常に難しいため、言われるがままサインをしているという買主の方は多いと思います。

宅建の試験勉強を経験していると、都市計画制限や建築制限など購入時に知っていないとトラブルになる重要事項について自分自身で重要事項説明書を見るだけで理解できますし、なによりわからない部分や怪しい部分に気が付いて宅建士に質問することができるようになります。

他にも、賃貸借契約や税金関係など賃貸経営をしていくうえで必要な知識を試験勉強をしながら学べるので、大家さんや不動産投資家の方でも宅建はとっておくとよいでしょう。

また、宅建以外の資格では、2021年に国家資格化された賃貸不動産経営管理士や分譲マンションの管理や組合運営に役立つマンション管理士などもおすすめです。

2021/06/09

不動産投資は、立地で決まる。人口動向や賃貸需要に合わせた「新築一棟投資法」とは

棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

記事一覧