不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

区分マンションで雨漏り…この場合、修理費用は誰が負担する?

区分マンションを保有しているのですが、雨漏りがしていると賃借人から報告がありました。
この場合、修理費用は誰が負担するのでしょうか?

区分マンションの場合、雨漏りについては管理組合の負担で修繕することになります。

区分マンションで雨漏りが発生した場合、屋上防水の劣化などが原因として考えられます。
この場合、屋上は共用部分にあたるので修繕費用については管理組合の負担で行うのが一般的です。

ただ、この際に注意しなければならないのがスピード感です。

アパートの雨漏りについては、大家の一存ですぐに業者に発注することができますが、区分マンションの共用部の修繕の場合、理事長の許可や金額によっては管理組合の議決が必要になることもあり、発注までに時間がかかることがあります。

よって、被害を受けている部屋の所有者としてはできるだけ対応を急ぐよう、管理会社の担当者にかけあうなどの積極的な介入が重要となります。

また、雨漏りによって濡れた壁紙の張替え費用を管理組合に請求することも可能です。

賃借人の家財に被害が発生している場合については、賃借人自身の火災保険を適用することもあれば、管理組合が加入している保険で対応することもあります。

2021/06/04

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棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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