不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

権利証が見つからない。再発行はできる?

先日、やっと買主が決まって売買契約を結ぶことになりました。

ところが、さっそく権利証を探してみたのですがどこにも見当たらず困っています。

不動産会社からは必ず見つけるよういわれたのですが、どこにしまったのかわからないのでたぶん見つからないと思います。

このような場合、権利証を再発行してもらうことは可能なのでしょうか?

権利証は、原則として再発行ができません。見つからない場合は、別途手続きが必要です。

権利証については滅多に使うことがないので、いざ売却するときになってどこにしまったのか忘れてしまい見つからないことがあるようです。

私の経験上、権利証が見つからないと相談してきた方のうち8割くらいの方はその後見つかっていますので、落ち着いて家の中を探してみれば大抵の場合は見つかります。

ただ、どうしても見つからず決済日が迫ってくると、いよいよ別の方法を考えなければなりません。

権利証については再発行することができないので、紛失してしまった場合は権利証がない状態で決済引き渡しをしなければなりません。

司法書士に本人確認情報の作成を依頼する

権利証が見つからない場合は、司法書士に「本人確認情報」の作成を依頼することになります。

権利証を紛失したという人物が本当に所有者で間違いないのか確認するために、司法書士が事前に面談によって本人確認を行い、その結果を本人確認情報という書面にして登記申請するのです。

本人確認といっても、氏名や生年月日を聞いて形式的に確認するだけではなく、下記のような細かい経緯についても確認を行います。

  • 物件を購入した経緯や動機
  • 管理をどこに委託していたのか
  • 売却しようと思った理由

最近は所有者になりすます地面師による詐欺被害が発生していることもあり、本人確認についてはかなり厳格に行われますので、事前に当時の経緯を思い出しておくとともに、当時の売買契約書や相続の場合は遺産分割協議書等、所有者が所持しているはずの資料について準備しておく必要があります。

また、本人確認情報の作成を司法書士に依頼すると10万円程度の費用が追加でかかりますので、売却を検討し始めた段階で権利証の所在を確認しておいた方がよいでしょう。

2020/03/07

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棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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