公務員は「副業禁止」。一切許されないの?
国家公務員として勤務している身ですが、不動産投資に興味があります。
公務員は副業が禁止されていると思いますが、不動産投資も副業に該当するのでしょうか。
また、公務員が不動産投資をする方法はあるのでしょうか。
規定を満たせば、公務員でも不動産投資ができます。
公務員については憲法でも「国全体の奉仕者」であると規定されているため、原則として副業をすることはできません。
ただし、すべての副業が禁止ということではなく、一部の副業については「人事院規則」において、許可なくすることができると規定されています。
以下の2点を満たせば、公務員でも不動産投資をして問題ありません。
・年間の賃料収入が500万円未満である
ですので、最近サラリーマンに人気があるワンルーム投資などについては、上記規模までであれば特別な許可なく不動産投資をすることが可能です。
上記規定を知らずに、うっかり上限を超えてしまうと懲戒処分の対象になります。
相続などでどうしても上記規模を超えてしまう場合については、事前に申請して許可を取得する必要がありますので覚えておきましょう。
地方公務員の場合はどうなる?
地方公務員についても原則として副業は禁止ですが、国家公務員のように一定規模までは不動産投資が許されているケースが多いようです。
ただし、地方公務員の場合は人事院規則ではなく、自治体ごとに決められている規則に従うことになりますので、個別に確認する必要があります。
2019/12/09
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回答者棚田 健大郎
行政書士・マンション管理士・宅地建物取引士・管理業務主任者・敷金診断士・ファイナンシャルプランナー