不動産投資のQA

これって経費になるの、ならないの?確定申告する場合の項目はなに?そんな疑問に大家専門の税理士がお答えします。

貸地の事業的規模の算定基準は?

以下の2つの住宅用土地を借地人に貸し付けている場合、木造一戸建て1棟分毎に「1棟」と算定し、合計「3棟」分の算定と考えればよろしいのでしょうか。

<土地A(約100㎡)>
借地人1名の木造一戸建て1棟あり

<土地B(約100㎡)>
約半分ずつ借地人2名に貸し付け、各借地人が木造一戸建てを所有しており、合計2棟あり

駐車場の場合は、各種資料に5台分を建物1室とする基準が明記されていますが、戸建住宅の基準は明記されていなかったことから、ご質問させて頂きます。

駐車場を含む土地を貸す場合には、契約の件数が事業的規模の判断基準になります。

駐車場と同じように、5件で1室とカウントします。

駐車場を含む土地を貸す場合には、契約の件数が事業的規模の判断基準になります。

したがって、土地Bについては、1つの土地ですが、2名に賃貸しているため2件とカウントします。

貸地のみしかない場合には、形式基準では、50件ないと事業的規模にはなりません。

金額的にみて、労力的にみて、実質的に事業的規模と判断される場合には、件数が満たない場合でも、事業的規模になる可能性があります。

2019/08/18

手間をかけずに将来に備えた資産をつくる…空室リスクが低い不動産投資とは?

渡邊 浩滋

税理士・司法書士

渡邊 浩滋

税理士・司法書士

経営難だった実家のアパート経営を大きく改善し、大家さん専門の税理士事務所を設立。北海道から沖縄まで幅広く相談を受ける。セミナー、出版、連載など多方面で活躍。専門税理士ネットワーク『knees』メンバー。

記事一覧