池袋は4つの公園を中心に生まれ変わる、都市構想
池袋は、新宿・渋谷と並ぶ大都市のひとつとして、9路線が乗り入れているビッグターミナル駅。また、衣食住がほどよい距離感を持つ大都市として、住みたい街としてもランクインする人気の街です。
2020年の東京五輪にむけ、池袋駅界隈で公園を中心とした大規模な再開発が進んでいます。
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中池袋公園の再開発、8つの劇場空間に囲まれた公園へ
JR池袋駅の北東にある中池袋公園。アニメイト池袋本店の近くにあり、「アニメの聖地」、コスプレ関連イベントもおこなわれる拠点が、8つの劇場空間に囲まれた新たな交流の場としてリニューアルされます。
ミュージカルや伝統芸能を公演するホールや、アニメ、サブカルチャーを楽しめる空間など個性の異なる8つの劇場を備える新複合商業施設、豊島区の新区民センターなどの整備が合わせて進んでいます。
まず、2019年に区民センターが完成し、2020年に商業施設「ハレザ(Hareza) 池袋」とオフィス棟がオープン予定となっています。
オフィス棟にはTOHOシネマズによる10スクリーン・約1,700席の大規模シネマコンプレックスが入ることも決定しており、シネコンと連動したイベントも予定しているとのことです。
現在の中池袋公園 2018年12月19日撮影
工事はすすんでおり、ハレザ池袋の姿も確認できました。まだ工事中ですが周辺はアニメイト池袋本店へ訪れる外国人旅行者も多く、新たな観光スポットとなりそうです。
池袋西口公園は、野外劇場としてリニューアルへ
JR池袋駅の西口、メトロポリタン口に近い池袋西口公園が、2019年秋にリニューアルされます。常設・仮設の2つのステージと大型ビジョンを備え、地元イベントからフルオーケストラまで、多様な催しに対応できる機能を備えた公園になります。
災害時には防災拠点として、クリーンなパブリックトイレを整備。また、案内機能をもつインフォメーションカフェの併設も予定されています。
隣接する東京芸術劇場とも連携した、劇場空間の建設がすすんでいます。
現在の池袋西口公園:2018年12月19日撮影
JR池袋西口、メトロポリタン出口から徒歩1~2分でアクセスがよく、周辺は往来する人が多く、再開発後はさらに活性化すると思われます。
サンシャインシティ近くに、区内最大面積の公園が誕生
JR池袋東口のサンシャインシティに隣接する造幣局跡地において、防災機能を備えた公園が2020年春に誕生します。広さは17,000㎡で豊島区最大面積の公園となります。
豊島区の造幣局地区防災公園街区整備事業として、広い原っぱや、災害時には生活用水となる水辺空間の整備が検討されています。
新しい公園の隣に東京国際大学のキャンパス
この公園の隣で進行中の市街地整備の1つ、東京国際大の新キャンパスが建築されます。2020年10月着工、2023年9月に開校を予定しています。地上22階建ての校舎、3,500人の学生が川越キャンパスから移転してくる予定です。
現在の造幣局跡地:2018年12月19日パノラマ撮影
広大な面積の造幣局跡地。JR池袋駅からは少々歩くため、広い原っぱ公園を利用したい人がメインの利用者と思われます。大学も建設されるため、若者や子連れで賑わう公園となりそうです。
東池袋駅も最寄り駅として、利用者が増えると思われます。
2016年4月にリニューアル済の南池袋公園
一足先にリニューアルが完了したのは、南池袋公園。青空が広がる芝生広場が気持ちのよい公園です。
会社勤めの人が息抜きに、また、スタイリッシュなカフェも併設していて、近隣に住む子連れの女性や若者が多く訪れています。
芝生広場では仮設の野外ステージをつくり、能舞台を活用した薪能、日本舞踊など、日本の伝統芸能を発信していくとしています。
豊島区の国際アート・カルチャー都市構想とは
手塚治虫や藤子不二雄、石ノ森章太郎などを輩出したトキワ荘は豊島区椎名町(現在の住所では豊島区南長崎)。
また近年はマンガやアニメファンが集まる、オトメロードなどサブカルチャーの聖地として注目されている池袋も豊島区です。
豊島区は、新庁舎の完成を機に、「国際アート・カルチャー都市構想」を掲げ、伝統的な文化から最先端の文化まで、ハイカルチャーからサブカルチャーまで、ジャンルを超えて多様な文化が共存する世界に例を見ない「文化融合都市」をめざしています。
2020年の東京五輪までに、池袋駅周辺の4つの公園の再開発をすすめて、池袋エリア全体の回遊性を高め、池袋の魅力をアップさせたいとしています。
JR山手線駅の中では、比較的家賃が低い池袋。中心地から離れると地価も低めです。
賃貸需要に加えて、インバウンド需要も見込める池袋は、投資先としても人気のエリアといえるでしょう。
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