不動産屋に紹介してもらうため大家ができる工夫とは
繁忙期を過ぎると、来店数やインターネットからの反響は少なくなってくるかとは思いますが、部屋を探している人がゼロになることはないと思います。
前回 に引き続き、「不動産屋さんに紹介してもらえる物件」について、大家さんが今すぐできることはどんなことがあるのか、考えていきたいと思います。
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不動産屋さんへ訪問営業
不動産屋さんへ訪問営業を実施することは、物件の情報を直接不動産屋さんに伝えられるので、有効な手段だと思います。
また、一方的に物件の情報を提供するだけでなく、不動産屋さんから、最近のお客さんの動向などを聞けることも訪問営業のメリットです。
営業経験のない方には、直接不動産屋さんに営業に行くことを躊躇されると思いますが、私の経験では、大家さんの立場で不動産屋さんを訪問しても、門前払いにあったりすることはないと思います。
まずは、勇気をだして営業に行ってみましょう。
「古い×汚い×ぼろい」物件でも工夫はできる?
「うちの物件は古いから仕方ない」ということをおっしゃる方がいますが、ちょっと残念な気がします。
このような場合は、
古い × 汚い × ぼろい(壊れている)
の3拍子揃った状態になっている場合が多いです。
この3つのうち“汚い” “ぼろい”を取り除けば、“古い”だけが残ります。
汚い→きれいにする
ぼろい→修理する
古いものでも、きれいで、壊れていなければ、最近では、“アンティーク”、“ヴィンテージ”といわれ、好まれるようになってきました。
古いからと諦めず、掃除、修理を実施することで、部屋を探している人に受入れられる物件になり得るのです。
エントランス、共用部分をきれいに
2年ほど前に完成した人気ハウスメーカーの新築物件が、立地も悪くない物件なのに、竣工から満室になるまでに1年近くかかっていました。
竣工当初は、エントランスや植栽部分もきれいだったのですが、時間の経過とともに、エントランスのタイル部の汚れ目立つようになり、植栽部は雑草が気になる状態のまま放置されていました。
この物件が入居募集に苦戦した原因はいろいろあると思いますが、エントランスの汚れや雑草も、原因のひとつだと思います。
この物件のように、内見するときに最初に目にする、エントランスや共用部分が汚れていると、第一印象が悪くなり、部屋自体がきれいでも入居申込みをする可能性が低くなってしまいます。
そうすると当然このような物件は紹介されづらくなるのです。
室内をきれいにすることは当然ですが、エントランスや廊下、植栽、自転車置き場などの共用部もきれいにしておくことが重要です。
また、ルームクリーニング行った直後の物件はきれいな状態になっていますが、空室の期間が長くなると、室内にほこりがたまったり、バルコニーの床に虫の死骸が散乱したりして、見苦しい状態になります。
やはりこの様な物件は申込みに繋がりにくいと思います。
空室期間中は、1週間に1回程度部屋の中や共用部分の状況を確認し、必要に応じて清掃を実施し、きれいな状態を保つようにしましょう。
スリッパを置き、POPで特徴をアピール
内見する人のために、空室にスリッパを置くということは、ほとんどの賃貸経営や空室対策の書籍などに書かれているにも関わらず、設置してある物件はあまりみかけません。
一般的に内見するときは、不動産屋さんがスリッパを持参するから必要ないのでしょうか?
いえ、そんなことはありません。
初めから部屋にスリッパが置いてあった方が、不動産屋さんもスリッパの出す手間が省け、紹介しやすい部屋になると思います。
また、部屋の設備や特徴を書いたPOPを部屋に貼るのも有効だと思います。
不動産屋さんも初めて案内する物件も多く、POPなどの情報は不動産屋さんにも喜ばれると思います。
まとめ
探している人は物件を決めるときに、不動産屋さんの影響を受けることが多いと思います。
空室対策を検討する上で、不動産屋さんに紹介してもらえる物件ということを意識することも重要です(もちろん、部屋を探している人に気に入って貰えることが基本です)。
人気の設備を導入したり、間取り変更などのリノベーション工事を実施したりし、物件のグレードを上げることは、もちろん、紹介されやすい物件になるとは思います。
しかし、設備の導入やリノベーション工事には、多額の費用が必要になります。多額の費用をかける前に
- 募集している物件の情報を伝えること
- 物件・共用部をきれいにすること
の2点をまず検討してみてはどうでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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