実際に体験!泊まってわかる良い民泊の条件
前回は利用者が民泊を予約する段階までのポイントとして、「よい民泊の条件①~②」までご紹介しました。
実際に民泊物件に宿泊してみると、ホストの対応によってレビューの感想が大きく異なることに気づかされます。
そこで今回は、実際に民泊物件に宿泊している際に感じた経験から、「よい民泊の条件③~⑤」について解説します。
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よい民泊物件の条件③:トラブル対応がとにかく早い
民泊物件に宿泊すると、そこそこの確率で大小さまざまなトラブルに遭遇します。特に多いのが、ゲストによる室内設備の持ち帰りです。
私が小樽の民泊物件を利用した際にも、前日に利用していたゲストが、誤って室内設備であるモバイルwifiの充電コードを持ち帰ってしまい、宿泊初日から室内でインターネットが使用できないかもしれないという事態が発生しました。
新千歳空港に到着後、ホストからのメッセージで状況を知らされたのが午後7時頃のこと。
私としては、インターネットが使用できないと仕事にならないため、至急対応してほしい旨伝えたところ、チェックイン時刻の午後10時までに充電コードを手配して室内に設置してくれました。
旅行者にとって、せっかくの旅行がトラブルで台無しになると、レビューについても必然的にネガティブな内容になってしまいますが、トラブル発生後の対応が早いと、一転して「思い出に残るエピソード」となり、ポジティブなレビューになるのです。
対応の早さについては、民泊管理会社のサービスの質にかかってくる部分が大きいです。そのため、管理を委託する際には、こういったトラブルが発生した時に、どのような対応をしてくれるのかについて、事前にヒアリングしておくとよいでしょう。
よい民泊物件の条件④:臨機応変なゴミの回収
民泊利用者の多くは、1週間単位の連泊で利用するケースが多いようです。
ホストとしても、連泊で利用してもらった方が、清掃を入れる回数も減るためコスト削減になり、効率よく利益を上げることができます。
私が小樽の民泊を利用した際にも、1週間以上滞在しました。
連泊して民泊を利用すると浮上してくるのが「ゴミ」に関する問題です。
ホテルや旅館であれば、ベッドメイキングが入った際にゴミも回収されますが、民泊については原則として宿泊期間中は清掃が入りません。
また、近隣住民とのトラブルを避けるため、ほとんどの民泊で生活ゴミについては、地域やマンションのゴミ捨て場に捨てないようマニュアルに書かれています。
そのため、連泊して宿泊していると必然的に室内にゴミが溜まってきてしまい、3日目くらいで生ゴミの臭いが気になり始めるのです。
この際、宿泊途中で一旦ゴミの回収に清掃業者が来てくれるかどうかは、ホストによって異なります。小樽の民泊物件では、とてもサービスがよく、ホストに連絡した翌日には、民泊管理会社がゴミの回収に来てくれました。
宿泊中のゴミの回収については、民泊管理会社のサービス内容次第です。
できれば、その地域で複数の管理物件を保有している管理会社に委託できれば、別途費用がかからず、ゴミの回収にだけ行ってもらえる可能性があります。
連泊してくれるゲストを増やしたい場合は、ゴミの問題が1つの課題であることを覚えておきましょう。
私が利用した小樽の民泊物件については、ファミリー向けの分譲マンションの一室を民泊として運用する形態でしたが、ホストがしっかりしていてとてもサービスがよく、また北海道に行く際にはぜひ利用したいと思わせてくれました。
民泊については、前回もお話した通り、安心感を得るハードルがホテルや旅館よりも高いという特徴があるだけに、一度安心を感じてもらえれば、リピーターになる確率はホテルや旅館よりも高いといっても過言ではないでしょう。
よい民泊物件の条件⑤:カギは現地設置よりも電子ロック(スマートキー)
民泊運営をするうえで、最もトラブルが発生しやすいのがチェックアウトとチェックインのタイミングです。
というのも、ホテルや旅館であれば、フロントで直接ゲストと鍵の受け渡しをするため問題ないのですが、マンションの一室や一戸建てなどで民泊をする場合は、対面によるチェックイン、チェックアウトは行わず、セルフチェックインアウトの方式を採用しているケースが多くなります。
その場合、玄関の鍵をキーボックスなどに入れて暗証番号を設定し、建物の外周沿いの柵や水道メーターなどの所定の場所に隠して設置するケースがありますが、このやり方だと鍵が紛失するリスクがあるため注意が必要です。
実際、airbnbのレビューを見ると、チェックインしようとしたらキーボックスに鍵がなくて大変な思いをしたという書き込みを時々目にします。また、防犯面から考えても、鍵を設置する方式はあまり好ましいとはいえません。
セルフチェックインアウトをスムーズにするためには、鍵設置の方式ではなく、ドアに直接「電子ロック」を設置し、暗証番号で入退室をしてもらう方式をおすすめします。
専用の電子ロック基盤を、既存の玄関ドアに取り付けるだけで、あとは指定した暗証番号で入退室が可能になり、鍵やカードは不要です。暗証番号については、ゲストが入れ替わるたびに簡単に設定が変えられるため、防犯面もとても安心です。
何より、鍵の紛失によるトラブルが回避できますので、民泊投資の際にはぜひ電子ロックの導入をおすすめします。
さて、ここまでは私が利用した民泊のうち、最も質のよかった北海道小樽の民泊で実施されていたサービスをもとに、民泊投資で成功するためのポイントについて解説してきました。
次回は、実際に民泊を利用して失敗した事例をもとに、民泊投資の注意点について解説したいと思います。
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- 第1回:良い民泊とは?レビュー他、予約段階のポイント
第2回:実際に体験!泊まってわかる良い民泊の条件
- 第3回:こんな民泊はダメ:実際に泊まってわかった失敗談