不動産投資コラム

こんな民泊はダメ:実際に泊まってわかった失敗談

行政書士棚田 健大郎
こんな民泊はダメ:実際に泊まってわかった失敗談

民泊を何度も利用していると、残念ながら期待はずれの物件にあたってしまうことも少なくありません。

そこでこの連載最後となる今回は、私の民泊失敗談から民泊投資の注意点について解説したいと思います。

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こんな民泊はダメ①:リスティング写真と実物がかなり違う

写真の実物

ゲストを効果的に集客するためには、民泊検索サイトに掲載する写真はできる限り綺麗に、そして広く見えるようにして撮影することが重要です。

ただ、あまりにも実物よりもよく見えすぎてしまうと、実際にチェックインした際にゲストがショックを受ける可能性があります。

以前私が利用した民泊で、ファミリーでの宿泊が可能な物件として募集がされており、室内も写真で見る限り広そうだったので、早速予約をしました。

ところが、実際に行ってみると、ちょっと広めのワンルームくらいの広さしかなく、また、内装も写真に写りこんでいない部分がだいぶ古くなっていたのです。

よく見せることは戦略上有効な面もあると思いますが、あまりに印象の違う部屋はゲストをがっかりさせてしまい、ネガティブなレビューにつながってしまう恐れがあります。

対策について

チェックイン後にがっかりされないためには、前回のコラム でも触れましたが、やはり間取り図をリスティング写真に載せておくことがおすすめです。実際の広さが間取り図から想像できれば、大きな誤差は生まれなくなります。

特に、家族で宿泊する規模の民泊物件については、広さの認識に誤りがあると旅行自体が台無しになる可能性もありますので、その点も考慮に入れてリスティングに掲載する写真や情報を考えるようにしましょう。

こんな民泊はダメ②:設備が破損したまま

設備破損

民泊物件には、さまざまな家具電化製品が備え付けられていますが、それらの一部が破損したままだったり、雑に補修されていると、ゲストがとてもがっかりします。

私が宿泊した民泊物件でも、リビングに備え付けられている木製の椅子の背もたれが折れかけていて、それをテープで雑に補修してあったことがあり、危うく後ろに倒れそうになったことがあります。

そのほかにも、電子機器の一部が破損していたり、基盤がむき出しになっていたりなど、動作自体には問題ないのですが、壊れかけている設備をそのまま設置するのはあまり良いとはいえません。

対策について

家具については、損傷箇所によってはゲストが怪我をする恐れもあるため、できる限り丈夫なものを購入して設置することをおすすめします。また、破損した際には、できる限り交換して新しいものを設置しましょう。

電子機器類については、少しの破損で交換するとコストがかかるという問題もありますので、せめてチェックイン前に破損箇所などをあらかじめゲストに伝えておくなどの配慮が必要でしょう。

ゲストへの気遣いが民泊投資成功の秘訣

民泊投資で成功するためのポイントとして、立地や間取りなどいわゆるハード面の重要性については、さまざまなサイトで解説されていますが、ホスト提供する設備やサービスなどのソフト面については、まだ歴史が浅いせいか、あまり深く語られていません。

シリーズの冒頭でも解説しましたが、民泊物件の善し悪しはゲストのレビューで決まる部分が強いため、ゲストの満足度を高める工夫は民泊投資に成功するためにはとても重要です。

すでに民泊投資をしている方や、これから民泊投資を始めようとお考えの方は、今回ご紹介させていただいたポイントをぜひ参考にしていただければと思います。

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棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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