不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

外国人の入居申し込みを断ることはできる?

アパート経営を始めたのですが、この度入居申し込みが入りました。
ただ、外国人の方のようで正直不安です。断ることはできるのでしょうか。

入居審査でNGを出すことは可能ですが、人種や国籍などを理由に入居を断ることはできません。

不動産投資家や大家の方の中には、外国人に賃貸することに対して漠然とした不安がある人も多いのではないでしょうか。

ただ、入居審査にあたってもっぱら国籍を理由に断ることはできないといわれています。

そもそも入居審査というのは、収入と家賃とのバランスなど、合理的な理由で審査することは問題ありませんが、国籍を理由に断るという行為は差別に当たることから許されません。

実際、国籍を理由に断られた人が大家を訴えて慰謝料が認められている事例もあります。

日本が少子高齢化の時代、賃貸経営を安定して行っていくためには、外国人需要を積極的に取り入れていく方が成功への近道です。

家賃滞納が心配であれば、保証会社に加入してもらうなどの対応をとれば十分リスク管理ができます。

なんとなく不安だから断るのではなく、不安に感じている部分を別の方法でクリアにしていくことを考えるとよいでしょう。

2021/03/15

不動産投資は、立地で決まる。人口動向や賃貸需要に合わせた「新築一棟投資法」とは

棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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