不動産投資のQA

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気に入った物件があります。ローン審査は売買契約よりも前にするの?

時間をかけてようやく自分の希望する条件の投資物件が見つかりました。
ただ、不動産投資ローンを使って購入する予定なので、ローン審査が通るのか少し不安です。

そこで質問ですが、ローンの審査はどのタイミングで行うのでしょうか?

また、万が一ローン審査が通らなかった場合はどうなるのでしょうか?

本審査は契約後、事前審査は契約前に可能です。審査が通らなかった場合はペナルティなしで解除できます。

不動産投資ローンの審査については、基本的に売主と売買契約を結んだ後で、金融機関に対して本審査を申し込みます。

先に売買契約をすることに不安を感じる人もいるかもしれませんが、この際の売買契約書には必ず「ローン特約」という特約条項を設けるので心配いりません。

ローン特約とは、不動産投資ローンの審査が通らなかった場合は、契約を解除して白紙に戻すという特約の事です。

そもそも、ローン審査に通らなかったとしても、買主には落ち度はないので、ローンの審査落ちの場合については、違約金などの支払いなしで売買契約を解除できるようにするのが一般的です。

ただし、買主側からするとローン特約付きで売買契約を結ぶことは非常に不安に感じるため、通常は売買契約を締結する前の段階で、金融機関の「事前審査」を受けます。

事前審査とは、簡単に言うと「この内容で本審査に出したら通りそうですか?」と事前に確認することで、事前審査がOKであれば、本審査が通る可能性が高いということになります。

そのため、不動産投資ローンを組んで購入する場合は、売主から事前審査の結果を先に聞かれることも多いです。

ただ、事前審査よりも本審査のほうが細かく審査されますので、事前審査がOKでも本審査が通らないこともあります。
また、事前審査から本審査までの間に勤務先が変わったりすると、審査結果が変わってくる可能性もあるため注意が必要です。

事前審査は、購入予定の物件が決まった時点で出すことができますので、気に入った物件が見つかったら早めに事前審査にかけた方がよいでしょう。

2019/11/30

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棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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