不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

賃貸仲介会社へインセンティブを払うには、どうすればいい?

所有している物件があります。
空室期間をできるだけ短くするため、賃貸仲介会社へ報酬にプラスして、インセンティブを払って客付けしてもらいたいのですが、具体的にどうすればいいでしょうか?

会社に広告料として支払う場合と、営業マンへ謝礼として支払う場合があります。

空室を早期に客付けして満室にするためにはさまざまな手法がありますが、一番効果的で即効性があるのがインセンティブです。

通常、賃借人が決まった際に大家が仲介会社に支払う仲介手数料は賃料0.5ヶ月分の消費税が上限ですが、これにプラスしてインセンティブを上乗せすることで仲介会社のやる気を引き出して早期客付けにつなげるというやり方です。

このやり方のポイントは、インセンティブを誰宛てに出すかという点です。

その1:営業マン個人にインセンティブを渡す

賃借人を案内して決めてくれた営業マン個人に対して、謝礼やお駄賃のような意味合いでインセンティブを渡すやり方です。
このやり方のいいところは、少ないインセンティブで大きな効果が得られるという点です。

個人あてに出す謝礼なので数万円程度が相場ですが、受け取る営業マンのモチベーションは大きく上がります。
特に会社のインセンティブ率が低い会社の場合、オーナーから直で謝礼をもらえることは非常に大きなプラスだからです。

ただ、会社によっては謝礼を会社に提出するよう社内規定をおいている会社も存在するので、その場合は次のやり方になります。

その2:仲介会社あてにインセンティブを払う

この場合、コンサル契約や広告契約などの契約を別途仲介会社と締結したうえで、成功報酬として賃料の1ヵ月分程度を支払うというやり方です。
仲介会社としては売上が大きくなるので会社全体で早期客付けに動いてくれます。

どちらのやり方にも共通するポイント、それはインセンティブを出すということを仲介会社に事前に告知して回るということです。
事前にいくらもらえるかはっきりわかっていないと、インセンティブは出す意味がありません。
出すと決めたら、よく決めてくれる仲介会社から順番にその旨をリーシングしながら伝えることが大切です。

2021/09/08

手間をかけずに将来に備えた資産をつくる…空室リスクが低い不動産投資とは?

棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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