不動産投資のQA

これって経費になるの、ならないの?確定申告する場合の項目はなに?そんな疑問に大家専門の税理士がお答えします。

耐用年数を超えた建物の外壁塗装は資産計上になる?

耐用年数を超えた築25年の木造アパートを所有しています。
今年、外壁塗装を300万円でしようと思っています。
外壁塗装は修繕費でよいと聞いたのですが、耐用年数を超えている建物であっても資産計上しなくてもよいのでしょうか?

まず外壁塗装は、原則、全額修繕費として経費計上していきます。

ただし、特別に上質な材料を用いた場合には資本的支出となる可能性があります。

建物の耐用年数を超えている場合に外壁塗装を行うと、耐用年数が延びてしまうのではないかと危惧されていることからのご質問かと思います。

しかし、通常の外壁塗装は、美装工事であってそれだけでは当初の耐用年数を延長させたり、資産の価値を増加させるものではないとされています。

したがって、今回のケースであっても修繕費で経費計上しても問題ないと考えます。

2022/09/23

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渡邊 浩滋

税理士・司法書士

渡邊 浩滋

税理士・司法書士

経営難だった実家のアパート経営を大きく改善し、大家さん専門の税理士事務所を設立。北海道から沖縄まで幅広く相談を受ける。セミナー、出版、連載など多方面で活躍。専門税理士ネットワーク『knees』メンバー。

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