大阪駅前に森が出現?関空とも直結、うめきた再開発
三大都市圏の中でも地価上昇を続ける、大阪圏。
その理由としては、インバウンド需要や2025年万博だけではなく、2024年夏開業予定の「うめきた2期」の再開発による影響もあるとされています。
「大阪最後の一等地」と呼ばれている大阪駅の目の前で、「みどり」と「イノベーション(技術革新)」をキーワードに、新たな街づくりが進んでいます。
うめきた 2 期地区(民間提案街区)開発事業 開発事業者に選定
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うめきた2期 2020年秋着工、2024年夏に開業を目指す
「うめきた再開発」は、大阪駅北側にあった旧梅田貨物駅の跡地ですすめられている再開発で、広さは約24ヘクタール。2002年にUR都市機構がコーディネートに着手し、開発事業がすすんできました。
2013年には「うめきた1期」として7ヘクタールの跡地に、グランフロント大阪が先行開業。
「うめきた2期」は残る約17ヘクタールの開発を予定しており、 2018年7月に事業者が決定しました。
グランフロント大阪の開発を主導した三菱地所を代表として、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社が参画しています。
2020年秋に着工し、2024年夏頃に一部開業予定となっています。
北側はイノベーション施設など、新産業創出と産学官民の交流ゾーンとし、南側はMICE施設や宿泊施設を整備し、国際的な集客や交流を促す高度複合都市機能の集積ゾーンとして整備するとしています。
うめきた2期地区開発事業者募集における開発事業者の決定について/UR都市機構
大阪駅前に森が広がる、都心の公園計画
開発区画のおよそ半分は公園となり、広さは4.5ヘクタールを占めるとされています。
「うめきたの森」と1万人規模のイベントが可能な「リフレクション広場」と二つの公園からなり、ミュージアムや野外劇場なども併設される予定です。
大阪圏の中心地でもあるJR大阪駅の目の前に、豊かな緑あふれる都市公園が計画されており、「大阪最後の一等地」の再開発と呼ばれています。
うめきた 2 期地区(民間提案街区)開発事業 開発事業者に選定
北梅田駅(仮称)を設置で関西空港まで最速46分に
またうめきた2期では、大阪駅北側付近のJR東海道線支線を地下化し、新しい駅「北梅田駅」(仮称)を設置を予定しています。
特急「はるか」「くろしお」を発着可能にすることで、関西空港方面からの所要時間を短縮してアクセスの向上を図り、国際競争力を有する地域の形成を目指すとのことです。
現状では、大阪駅から関西国際空港までは最速約66分(「関空快速」利用)ですが、新駅からは最速約46分(特急「はるか」利用)に短縮される見込みです。
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魅力が広がる大阪駅エリア
USJや海遊館、大阪城など多数の観光スポットがあり、訪日観光客だけではなく日本人旅行者にも人気の大阪。
ホテル需要が高く、住宅宿泊事業法に基づく届け出の件数は多く、大阪は民泊特区としても活況が続いています。
また、夢洲においては、2025年の大阪万博だけではなく、カジノを含む統合型リゾート(IR)施設立地の最有力候補になっており、IR用地として70ヘクタールの開発検討も予定しています。
うめきた2期が開業すれば、観光地としてもますます魅力が高まり、より世界から注目される都市となりそうです。
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