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令和元年第1四半期地価レポート 全国で上昇が継続

2020/02/16
インベストオンライン編集部
令和元年第1四半期地価レポート 全国で上昇が継続

全国100地区を対象に、四半期毎の調査により先行的な地価動向を明らかにする目的で行われる国土交通省調査「地価LOOKレポート」。

令和元年第1四半期(今年1月1日~4月1日まで)の地価LOOKレポートによると、主要都市97%の地区で地価は上昇基調にあると発表されました。
圏域別の調査結果をお伝えします。

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全体で引き続き上昇基調

令和元年第1四半期の地価LOOKレポートによると、主要都市の地価は前回調査と同様、今期も97地区で上昇と、全体として緩やかな上昇基調が続いています。
上昇地区数の割合は、5期連続で9割を上回りました。

対象となる全100地区のうち、「上昇」「横ばい」「下落」の内訳は前回と変わらず、下記の通りです。
上昇…97地区(前回97)
横ばい…3地区(前回3)
下落…0地区(前回0)

「上昇」の97地区のうち、0~3%の上昇が68地区(前回70地区)、3~6%の上昇が29地区(前回27地区)となりました。

地価LOOKレポート
主要都市の地価は 97%の地区で上昇基調/国土交通省 より抜粋

三大都市圏・地方圏の調査結果

三大都市圏(77地区)、地方圏(23地区)の調査結果です。

東京圏

東京圏43地区の地価動向は前回調査と同様、上昇が41地区、(前回41地区)、横ばいが2地区(前回2地区)となりました。
東京圏

「比較的高い上昇」となった地区は下記の通りです。

東京都区部:歌舞伎町、渋谷
千葉市:千葉駅前
横浜市:横浜駅西口

また、横ばいとなったのは東京都区部「銀座中央」と、横浜市「元町」の2地区です。

大阪圏

大阪圏は、前回調査に続き今期も対象となる25地区すべてが上昇となりました。すべての地区が上昇となったのは今回で5期連続です。
大阪圏

前回と比べ、上昇幅を拡大したのは大阪市の「天王寺」の1地区でした。
それを含め、大阪圏で比較的高い上昇を示したのは下記14地区です。

大阪府:西梅田、茶屋町、中之島西、北浜、心斎橋、なんば、新大阪、福島、江坂、天王寺
京都市:京都駅周辺、河原町、烏丸
神戸市:三宮駅前

名古屋圏

名古屋圏も対象である9地区すべてが上昇となりました。すべての地区が上昇となったのは平成25年第2四半期から24期連続となります。
名古屋圏

名古屋圏で比較的高い上昇(3~6%)を示した地点は下記4地区です。

名古屋市:太閤口、伏見、久屋大通駅周辺、金山

地方圏

地方圏の23地区は、上昇が地区は22地区(前回22地区)、横ばいが1地区(前回1地区)となりました。
地方圏

上昇幅を拡大した地区は札幌市「宮の森」1地区でした。

主要都市の高度利用地地価動向報告~地価LOOKレポート~/国土交通省より抜粋

地価上昇が継続している主な要因は

国土交通省は上昇した地区数の割合が高水準を維持している主な要因として、下記をあげています。

景気回復、雇用・所得環境の改善、低金利環境の下で

  • 空室率の低下、賃料の上昇等堅調なオフィス市況
  • 再開発事業の進展による魅力的な空間・賑わいの創出
  • 訪日外国人の増加による旺盛な店舗、ホテル需要
  • 利便性の高い地域等での堅調なマンション需要

また、こういった要因により、オフィス、店舗、ホテル、マンション等に対する不動産投資が引き続き堅調であるとしています。

地価の高止まりは今後しばらく続き、早急に大きく下がるということは考えにくいのではないでしょうか。
引き続き、地価動向に注目しレポートしていきます。

主要都市の高度利用地地価動向報告~地価LOOKレポート~

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