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相模原市の可能性/リニア中央新幹線と基地返還

2020/03/12
インベストオンライン編集部
相模原市の可能性/リニア中央新幹線と基地返還

11月2日、「第14回スーパー・メガリージョン構想検討会」が国土交通省により開催されました。
スーパー・メガリージョン構想検討会とは、リニア中央新幹線をはじめとする高速交通ネットワークの設備がもたらす「国土構造の大きな変革」の効果を最大限「引き出す」取組を推進するためのもので、会議は公開されています。

第14回となった今回の議事内容は経済団体及び自治体からの発表及び意見交換で、ゲストスピーカーは東京商工会議所副会頭と神奈川県相模原市市長でした。

今回は、スーパー・メガリージョン(SMR)構想について、そしてなかでもリニア中央新幹線の新駅ができる相模原市に注目します。

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スーパー・メガリージョン(SMR)とは

リニア凡例
リニア中央新幹線の概要 – 神奈川県ホームページ

メガリージョンとは、IT産業を中心とした多くのグローバル企業が密集するシリコンバレーのように、行政区画などと関係なく主要な大都市圏中心の巨大エリアであり、世界からヒト、モノ、カネ、企業、情報が集まる領域のことをいいます。

東京・大阪・名古屋もすでに「メガリージョン」ではありますが、「スーパー・メガリージョン」は三大都市圏の特徴を活かしながら連携し、さらに大きな圏域にする構想となります。

リニア中央新幹線の開業により東京・大阪間は約1時間で結ばれ、時間的にはいわば都市内移動に近いものとなるため、三大都市圏がそれぞれの特色を発揮しつつ一体化し、4つの主要国際空港、2つの国際コンテナ戦略港湾を共有し、世界からヒト、モノ、カネ、情報を引き付け、世界を先導するスーパー・メガリージョンの形成が期待される。
平成 30 年7月 スーパー・メガリージョン構想検討会 中間とりまとめ

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SMR+基地返還…注目の相模原市

検討会では相模原市市長 加山俊夫氏が「スーパー・メガリージョンの形成を見据えた相模原市のビジョン」について発表を行いました。

相模原市について

相模原市は昭和40年代にベッドタウン化が進行。年間2万人以上の人口増加を経験し、全国でもまれにみる人口急増都市となりました。
平成18年に津久井町と相模湖町、平成19年に城山調と藤野町と合併し、平成22年には戦後誕生した市としては初めて、指定都市へ移行
それまで「水がない」街であった相模原市ですが、合併後は市内に水がめが3つある状態となり、神奈川県全域の水源として大きな役割を果たしています。
また、大学や研究機関が多数立地し、製造業が集積しているまちでもあります。

リニア中央新幹線開通により飛躍的に向上するアクセス性

神奈川県駅
リニア中央新幹線の概要 – 神奈川県ホームページ

市内にあるJR横浜線と相模線、京王電鉄の相模原線の2社3路線が乗り入れる橋本駅の南口付近に、リニア中央新幹線の新駅、神奈川県駅(仮称)が建設予定となっており、開通後は都心、そして大阪・名古屋へのアクセス性が飛躍的に向上します。

相模原ー大阪間…現在約168分→約87分
相模原ー名古屋間…現在約118分→約60分
相模原ー品川間…現在約60分→約10分

さらに、リニア中央新幹線とクロスするような高速道路(圏央道)を活用し、圏域内外を結ぶ広域交流交通ネットワークが拡充される計画です。

圏央道
スーパー・メガリージョンの形成を見据えた相模原市のビジョン

基地(相模総合補給廠)一部返還地の再開発

平成26年、相模原市中央区にある相模総合補給廠(さがみそうごうほきゅうしょう)の一部敷地が返還されました。
相模原駅前に位置する約17ヘクタールの一部返還地は、相模原駅周辺地域全体の再開発の起爆剤としての役割が期待されることから、優先的に整備が行われるとのことです。

返還・対象地域
相模原駅周辺地区のまちづくり 対象地域|相模原市

今後変化していく相模原市

リニア中央新幹線開通にあたり神奈川県駅(仮)や橋本駅周辺では今後さらに商業施設や企業が集積し、基地返還地の再開発がすすむ相模原駅前ではコンベンションホールスポーツ施設ができるなど、広域交通のハブ機能をもった「広域交流拠点整備計画」がすすめられます。

そういった利便性に加え、相模原市は山や湖など豊かな自然に囲まれたゆとりある住環境にもあることから、ビジョンとして「潤いあるライフスタイルの創出」「都市と自然が共存するまち」を掲げ、交通・観光・農業が連携したまちづくりを目指しています。

相模原市は、これらのポテンシャルに加え、平坦で安定した地盤の相模原大地は地震が少なく、また津波の心配もない街ですので、不動産投資先として、早めの検討がよさそうです。

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