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下北沢に新たな開発/商店街、温泉旅館も!

インベストオンライン編集部
下北沢に新たな開発/商店街、温泉旅館も!

小田急電鉄は小田急線「東北沢駅」~「世田谷代田駅」の地下化に伴い、下北沢エリアの線路跡地「下北線路街」の開発を進めています。

その「下北線路街」に造られる新たな商業施設「BONUS TRACK(ボーナストラック)」が2020年4月1日(水)に開業と発表されました。

また、認可保育園がBONUS TRACK開業日と同日に開園し、9月にはエリア内に温泉旅館が開業するなど、エリア一帯が大きく変わる開発になりそうです。

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「下北線路街」とは

小田急電鉄は2019年9月、小田急小田原線の代々木上原駅~梅ヶ丘駅間の鉄道地下型式での連続立体交差滋養および複々線化事業による鉄道跡地の開発計画「下北沢地区上部利用計画」概要を決定しました。
この開発エリアが「下北線路街」となります。

「BE YOU.シモキタらしく。ジブンらしく。」という開発コンセプトをもとに、1.7kmにわたる開発エリア「下北線路街」にさまざまな意義をもつ個性豊かな施設が整備されるとのことです。

下北線路街
odakyu NEWS RELEASEをもとに加工して作成

⑥店舗兼用住宅・商業施設が「BONUS TRACK」となります。
⑤保育園、④宿泊施設についても発表がありました。

4月1日(水)「BONUS TRACK」開業

BONUS TRACK
2020年4月1日(水)に13テナントが出店し、ローカルソーシャル・カルチャーが混在した新たなスタイルの商店街、「BONUS TRACK」が開業します。
店舗・住宅一体型のSOHO4棟と、商業棟4棟で構成されます。
エリアの魅力のひとつである「店主の顔が見える個性的な店舗」が未来にも引き継がれるように、新たなチャレンジを応援したいという思いから開発するとのことです。

SOHO棟

SOHO棟は個人でも入居しやすいよう、1階5坪、2階5坪計10坪の店舗兼用住宅として計画されました。
多様化する社会に対し、“職住遊”が近接したライフスタイルを提案します。

個人事業主を中心とした個性的な店舗が入居する予定です。

<テナント例>

  • 胃袋にズキュン はなれ(和の焼き菓子と酒の店)
  • pianola records…(レコードショップ)
  • bed(古着屋)
  • 本の読める店 fuzkue(「本の読めるカフェ」)
  • ADDA(アッダ) (カレー&BAR)
  • omusubi不動産
  • 日記屋 月日(日記の専門店)
  • お粥とお酒 ANDON
  • Why_?下北沢店(ジュース・軽食)

商業棟

商業棟には飲食・物販のほか、会員制のラウンジやギャラリーなどが入ります。
さまざまな情報や文化を発信していくとのことです。

<テナント例>

  • 本屋B&B
  • BONUS TRACK MEMBER’S(会員制のシェアラウンジとフリーキッチン)
  • 発酵デパートメント
  • 恋する豚研究所 コロッケカフェ
「BONUS TRACK」施設概要
所在地: 東京都世田谷区代田二丁目36番15号外
構造・規模: 木造2階建(5棟)
延床面積: 約900㎡
建物用途: 飲食、物販、サービス、事務所、店舗兼用住宅
店舗: 14店舗(1店舗未定)
事業者: 小田急電鉄株式会社
設計・監理者: 株式会社ツバメアーキテクツ
施工者: 株式会社山菱工務店
運営者: 株式会社散歩社

4月1日「世田谷代田 仁慈保幼園」開園


小田急電鉄は、世田谷区の待機児童が多いことから、地域課題を解決するために保育施設を計画しました。
「BONUS TRACK」開業日と同日、認可保育園「世田谷代田 仁慈保幼園」が開園します。

運営事業者は、「地域に開く」というコンセプトに共感した事業者を選定したとのことで、保育施設においても「地域とのつながり」が重視されています。
コミュニティスペースやギャラリーを併設し、地域活動団体等と関わりながら、出かけていくだけではなく、地域を招き入れながら新たな教育・保育を生み出す施設を目指すとのことです。

「世田谷代田 仁慈保幼園」概要
所在地: 東京都世田谷区代田二丁目32
構造・規模: 鉄骨造・2階建
延床面積: 約1,400㎡
定員: 102名(予定)
運営事業者: 社会福祉法人仁慈保幼園 ※小田急電鉄の土地を運営事業者へ賃貸
設計・監理者: 株式会社日比野設計
施工者: 松井建設株式会社

9月には「温泉旅館 由縁別邸 代田」が開業予定

由縁別邸

2020年9月に開業予定の宿泊施設の名称が「温泉旅館 由縁別邸 代田」に決まりました。

小田急線世田谷代田駅に隣接した立地に、約19㎡から32㎡までの35の客室ほか、大浴場やスパ、日本料理店、茶寮を備え、日常から離れてリラックスできるリトリート※を提供するとしています。

※日常から離れ、新しい体験をしたり自分と向き合ったりすることで心身ともにリセットし、再スタートすること。

国内外の夫婦やカップル、ファミリー旅行客を中心顧客層として想定されており、3名での利用やお子様の添い寝が可能な客室も設けられ、露天風呂付き客室も計画されています。

また、大浴場、日本料理店、茶寮、スパは宿泊客以外の来街者も利用できるとのことです。
大浴場には箱根「小田急 山のホテル」の自家源泉「芦ノ湖温泉 つつじの湯」から運ばれた温泉が使われます。

 「温泉旅館 由縁別邸 代田」施設概要
名称: 温泉旅館 由縁別邸 代田
所在地: 東京都世田谷区代田2丁目31番(枝番未定)外
アクセス: 小田急線下北沢駅徒歩8分、世田谷代田駅徒歩1分
開業: 2020年9月(予定)
予約開始: 2020年5月(予定)
規模構造: 地上3階建・鉄骨造
延床面積: 1999.82㎡
施設: <本館>客室 35室 、料飲施設2(日本料理店、茶寮)、大浴場2(男女各1)
    <離れ>スパ1 (2020年12月開業予定)
建築主: 小田急電鉄株式会社
企画、設計、運営: UDS株式会社

小田急電鉄株式会社のプレスリリース

すでに人気を確立している「下北沢」の今後

また、下北沢駅周辺の開発は小田急電鉄のほかに、京王電鉄および世田谷区が連携し進められます。
京王電鉄の開発は井の頭線下北沢駅の高架下を活用したもので、2021年開業を予定しています。

下北沢周辺は小田急線梅ヶ丘や豪徳寺、京王線池ノ上や新代田など、単身者向け物件も多いエリアです。
鉄道会社と地域が一体になり進められる再開発は、こうした周辺地域の賃貸需要にも影響があるかもしれません。

また、下北沢は国際シティガイド誌「タイムアウト」による大規模都市調査「世界で最もクールな街」2位に選出されています。
新宿と渋谷のどちらにも近く、音楽や演劇、古着屋やカフェなどが密集し、文化の発信地であり若者を引き付ける街と言えますが、再開発により今後どのように進化していくのでしょうか。

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