不動産投資のQA

これって経費になるの、ならないの?確定申告する場合の項目はなに?そんな疑問に大家専門の税理士がお答えします。

子どもが遠方に居住。このまま賃貸経営を継続するべき?

個人で賃貸マンションを所有し、自主管理をしています。

将来的に子どもに引き継ごうと思っていましたが、仕事のために遠方に居住しています。
この先、戻って来ると思えません。

賃貸経営を継続するべきか悩んでいます。

管理会社に任せることも検討しましたが、毎日マンションの清掃をしてもらえないことを
考えると、依頼を躊躇してしまいます。

賃貸経営は、オーナーの労働力を投下しなくても成り立たせることができる事業ですので、遠方に居住していても賃貸経営は可能だと思っています。

ただし、その場合には管理会社に任せる必要があります。

その場合、どうしても自分で管理するよりもクオリティは低くなる可能性はあります。
オーナーの熱量と同じように、管理会社の担当者が情熱をもって取り組めるかというと難しいことが多いと感じます。

しかし、だからといって賃貸経営を諦めるべきか別問題と考えます。

事業を継続していくためには、他の人でもできる環境にしておくことが求められます。

管理のルールを決める、コミュニケーションが上手くできる仕組みをつくるなどで管理会社と協力しながら賃貸経営を続けることができると思います。

また、管理会社が清掃をしてくれなくても、清掃業を請け負ってくれる人をマッチングするサービスを利用することで、毎日清掃する環境はつくれます。

さらには、本当に毎日の清掃がないと賃貸経営が上手くいかなのかどうか探ってみる必要があると思います。

その上で、譲れるところと譲れないところを見極めて、管理会社に依頼する道を検討してからでも、賃貸経営を辞めるという判断をしなくてもよいと考えます。

2024/08/23

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渡邊 浩滋

税理士・司法書士

渡邊 浩滋

税理士・司法書士

経営難だった実家のアパート経営を大きく改善し、大家さん専門の税理士事務所を設立。北海道から沖縄まで幅広く相談を受ける。セミナー、出版、連載など多方面で活躍。専門税理士ネットワーク『knees』メンバー。

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