不動産投資コラム

ポートフォリオの作り方【後編】予算配分とバランス

2018/08/08
ポートフォリオの作り方【後編】予算配分とバランス

さまざまな投資先があるなかで、どれがいいのか、どう配分したらいいのか…その答えは個人によって違ってくるはずです。

前編では投資の種類別の特徴やリスクとリターンの大きなどについてお話ししました。
ポートフォリオの作り方【前編】投資種別と特徴

後編ではポートフォリオの作り方について、予算配分や分配例などについて解説いたします。

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ポートフォリオの作り方①資産の洗い出し

資産の洗い出し
投資種別ごとの特徴をつかんだら、いよいよポートフォリオを作ってみましょう。

まずは、自身の資産の洗い出しから始めます。
銀行預金がいくらあるのか、保有の株式や債券の評価額はいくらなのかなどについて、正確に調査することがポートフォリオ作成の第一歩です。

直近の確定申告書を見ながら、資産別に評価額を記載した「財産目録」のような一覧をExcelを使って作成するとよいでしょう。

住居費の把握も重要

現在の自宅が賃貸か持ち家がなどを考慮することも重要です。
賃貸に住んでいる場合は家賃額、住宅ローンがある場合は毎月の返済額と、住宅ローンの残債と売却した際の想定価格のバランスを把握しましょう。
それによって、自分自身の現時点における収支状況が明確にわかってきます。

毎月の収支

収入と支出のバランスとして、毎月の収入と支出を把握することも大切なことです。
資産が潤沢にあるのであれば問題になりませんが、貯蓄が少ないとリスクが発生したときに耐えられない可能性があります。
100万円を目安にして自己資金を強化することを優先しましょう。

ポートフォリオの作り方②予算配分とバランス

資産の洗い出しが終わったら、どの投資先に資産を分配していくのか、予算を考えていきます。
予算配分を考えるうえで重要となるのが以下の4つのポイントです。

  • 運用年数
  • 目標金額
  • 自己資金
  • 月額の積立金額

上記4つの要素を明確にすることで、より現実的なポートフォリオが作成できます。

よく「予算はいくらあればよいのか」と聞かれることがありますが、上記4つのポイントが明確であれば、逆算して必要となる予算が見えてきます。

投資種別ごとの配分については、投資家の好みによって分配することになりますが、ポートフォリオを作成する際のポイントは「リターンとリスクのバランス」です。
複数の投資先に投資をして、リターンとリスクのバランスをとる「センス」がポートフォリオを作成する際に最も重要となります。

1つの目安としては「換金性」を指標として考えるとよいでしょう。
株式や外貨FXなどでは、取引が活発あることから換金性が高くなります。
換金性が高いと、万が一キャッシュが必要になった際に、換金してすぐに補てんすることができます。

現金化
不動産投資の場合は、値動きが少なく投資が安定するメリットはありますが、流動性が低く、売りたいときに売って現金化することが難しいため、換金性の高い株式や外貨などで補うとバランスの良いポートフォリオができるでしょう。

このようなイメージで、投資種別ごとに期待利回りとそのリスクを把握していき、予算を決めていきましょう。

ポートフォリオの作り方③タイプ別の分配例

投資先の分配について、投資のタイプ別にどんな分け方があるのかサンプルをご紹介したいと思います。

ローリスクローリターン型

時間がかかっても安全策で資産を少しずつ増やしたい場合は、値動きが激しく経済の影響を受けやすい国内株式やREITの割合を低くし、反対に国内債券や不動産投資を主軸に持ってきます。

・サンプル1
国内債券:70%
国内株式:20%
REIT:10%
・サンプル2
不動産投資:50%
国内債券:20%
国内株式:20%
REIT:10%

ミドルリスクリターン型

多少のリスクがあっても、できるかぎり短期間で積み立てをしていきたい場合は、国内株式の割合を増やしていくとよいでしょう。
国内株式であれば、為替の影響は受けないため、リスクコントロールが可能です。

・サンプル1
国内株式:40%
国内債券:40%
REIT:20%

ハイリスクハイリターン型

ハイリスクハイリターンと言われる先進国の株式やREITへの分配を多くします。
ただ、それだけだと非常にリスキーなポートフォリオになってしまうため、できれば値動きが少なく利回りが安定しやすい不動産投資でリスクヘッジをすると効果的です。

サンプル1
先進国株式:30%
先進国REIT:20%
不動産投資:50%

予算には余裕を持たせる

ポートフォリオを作成する際には、予算いっぱいまで分配せずに、リスク対応のために一定額以上を手元資金として残しておくことをおすすめします。

突発的なリスクが生じた際に手元にキャッシュがないと、売りたくない状況でも売らなければならず、結果として損失が出てしまう可能性があります。
手元資金を置いておくことも、重要なリスクヘッジなのです。

ポートフォリオの作り方④定期的な見直し

ポートフォリオは一度作成して終わりではありません。
というのも、ポートフォリオは作成して完成ではなく、常に状況に合わせて「修正」が必要になってきます。

特に、株式や外貨については、経済状況の影響を受けやすいため、毎月状況を確認しながら当初の予定利回りを維持できているのか、また、今後も維持できそうな見通しであるのかどうかについて確認が必要です。

ただ、頻繁に売却や購入を繰り返しながら修正をすると、手数料や税金などが無駄になってしまうため、おおむね1年くらいをめどにして修正を検討するとよいでしょう。

まとめ

ポートフォリオは、現時点での自己資産を分析したうえで、今後何年でどれくらいの資産を形成したいのかをはっきりさせたうえで、投資種別ごとの分配方法を検討することが大切です。

また、作成した後についても、当初の予定と比べてどの程度の差異が生じているのかを、常に自分で把握しておくことがとても重要です。

ポートフォリオを初めて作成する場合は、利回りの計算で頭が痛くなってしまうかもしれませんが、一度作成すればすぐに慣れてきますので、まずは苦手意識を持たずにチャレンジしてみましょう。

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棚田 健大郎
棚田 健大郎

棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。行政書士、マンション管理士、ファイナンシャルプランナーなどの資格を取得し、棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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