不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

入居者の属性が変わっていたら、更新を拒否できる?

更新時に入居者の勤務先が以前と変更していることが発覚しました。
もともと大手企業に勤務していたのに、退職して今はアルバイトとのことで非常に不安です。
属性が変わっていたら更新を拒否できるのでしょうか。

属性が変わったことだけを理由に、更新を拒否することは難しいです。
他の方法でリスクヘッジをすることをおすすめします。

当初の賃貸借契約を締結する際には、事前に入居申込書を提出してもらって入居審査を行います。
ただ、入居中に賃借人が転職するなどしていて、更新時に属性が変更していることが時々あり、内容次第では不安に思って更新を拒否したいと考えることもあるようです。

ただ、賃貸借契約を締結すると、貸主側から契約を解除するには借地借家法上の正当事由がある場合か、長期の家賃滞納などによる信頼関係の破壊がなければ難しいです。

単に賃借人が転職したという理由だけでは、更新拒否による解除は認められないでしょう。

保証会社利用をお願いする

今回のケースのように転職などによって本人の収入が下がって家賃滞納のリスクが高まったような場合には、更新を機に保証会社の利用をお願いしてリスクヘッジすることをおすすめします。

現時点で家賃滞納などがなければ、更新時からでも保証会社を利用することは可能です。
それが難しいということであれば、連帯保証人をもう1人追加してもらうなどといった方法もあります。

いずれにしても更新拒否は難しいので、別の方法でリスクヘッジする選択肢を考えることが大切です。

2020/07/28

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棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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