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中古の区分マンション購入。初めての確定申告で気をつけることは?

税理士・司法書士渡邊 浩滋
中古の区分マンション購入。初めての確定申告で気をつけることは?

初めての不動産投資で、昨年、中古の区分マンションを購入しました。
今年初めて確定申告することになるのですが、何に気をつけるべきでしょうか?

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中古の区分マンションだからといって特別なことはありませんが、建物と土地を区分していない方がたまにいらっしゃいます。

区分マンションは、建物のイメージが強いためか、土地がついていることを忘れてしまっているようです。

区分マンションの場合、敷地権といって、建物と土地がセットになっていることがほとんどです。

建物の登記簿を見ると、どこの土地が敷地権となっているかの情報が見られます。
したがって、売買金額を建物と土地に区分しなければなりません。
消費税が売買契約書に記載されていれば、消費税を割り戻して建物金額を算出。
消費税は建物売買金額にかかっているため。

消費税の記載がなければ、固定資産税評価額で按分するなど合理的に区分します。

土地と建物に区分しないと、以下の金額が間違ってしまいます。

建物金額(諸費用含む)

⇒仲介手数料、固定資産税精算金は資産計上が必要です。
諸費用の金額は、土地と建物の金額で按分して計上します。

建物の減価償却費

⇒建物金額を間違えると毎年の減価償却費が異なります。
また、売却するときの譲渡所得の計算で使用する取得費(未償却残高)にも影響します。

土地の負債利子

⇒赤字になった場合、土地の利息金額までの金額について、他の所得と損益通算できません。
土地が計上されてないと、この金額も誤ってしまいます。

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渡邊 浩滋

税理士・司法書士

渡邊 浩滋

税理士・司法書士

経営難だった実家のアパート経営を大きく改善し、大家さん専門の税理士事務所を設立。北海道から沖縄まで幅広く相談を受ける。セミナー、出版、連載など多方面で活躍。専門税理士ネットワーク『knees』メンバー。

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