不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

サブリース物件の売却を検討…業者にはどの段階で連絡をするべき?

サブリースで家賃保証してもらっている区分マンションがあるのですが、この度知り合いの不動産会社で売却する予定となりました。

希望額で売れることは非常にうれしいのですが、サブリースをしてもらっている不動産会社に言いにくくてまだ連絡していません。

サブリース業者にはどの段階で売却することの連絡をすればよいのでしょうか?

サブリース物件を売却する場合は、売買契約前に連絡しないとトラブルになる可能性があるため注意が必要です。至急連絡することをおすすめします。

サブリース業者が物件を一括で借り上げて、一定の家賃を保証する契約のことをサブリース契約といいます。

サブリース物件をサブリース業者の仲介で売却する場合は特段問題ないのですが、サブリース業者以外の不動産会社で売却するとなると、トラブルになる可能性が一気に高まるため注意が必要です。

サブリース契約を解除できないことがある

サブリース物件を売却する場合、買主からサブリース契約を解除してから引き渡すよう条件を出されることがよくあります。

ところが、サブリース業者のなかにはサブリース契約の解除に応じない場合があるのです。

サブリース契約は管理委託契約とは違い、サブリース業者は賃借人としての立場で物件を借りているので、貸主である所有者から一方的に解除ができないことが多く、できたとしても高額な違約金が設定されていることが多々あります。

サブリース契約の解除方法を確認する前に、見切り発車で売買契約を先に締結してしまうと、万が一解除に応じてもらえなかった場合に契約違反となり、手付倍返しや高額な違約金を支払うことになる可能性が出てくるため注意が必要です。

もしもサブリース契約の解除が難しい場合は、サブリース契約の引継ぎを条件に盛り込んで売買募集をする必要がありますので、くれぐれも解除できる前提で勝手に売買契約を結ばないよう気をつけましょう。

2020/04/06

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棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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