不動産投資のQA

これって経費になるの、ならないの?確定申告する場合の項目はなに?そんな疑問に大家専門の税理士がお答えします。

元利均等返済、元金均等返済どちらで借りるのがよい?

物件購入でローンを組む際、元利均等と元金均等のどちらを選べばいいのでしょうか?
それぞれの特徴とメリットとを教えてください。

元利均等返済は、元本と利息の合計を一定にする返済方法。
元金均等返済は、元金を一定にする返済方法。

支払利息の総額は、元金均等返済の方が少なくなります。
また、コンスタントに元金が減っていくため売却するときに残債が減っていることから手残りが多く残りやすくなります(出口戦略が取りやすくなります)。

しかし、元金均等返済の場合、当初の返済額が多くなります。
家賃収入で返済できないことも現実的には起こりえます(頭金を多く入れていたり返済期間が長いと、返済額は少なくできます)。

また、元金均等返済をすると、当初の手残りが少なくなります。

退去が続いて賃料収入が下がったり、予期せぬ修繕費の支出があることを想定して、ある程度手元に資金があった方がよいことがあります。

その点、元利均等返済は、当初の手残りが多く残るメリットがあります。

また、次の投資の頭金や諸費用に充てるために、手元資金を多く持っていたいという希望もあるかと思います。

どちらもメリット・デメリットがあります。
ご自身の投資スタンスによって元利均等返済がよいか、元金均等返済がよいかを判断されるのがよいでしょう。

2020/08/11

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渡邊 浩滋

税理士・司法書士

渡邊 浩滋

税理士・司法書士

経営難だった実家のアパート経営を大きく改善し、大家さん専門の税理士事務所を設立。北海道から沖縄まで幅広く相談を受ける。セミナー、出版、連載など多方面で活躍。専門税理士ネットワーク『knees』メンバー。

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