不動産投資のQA

これって経費になるの、ならないの?確定申告する場合の項目はなに?そんな疑問に大家専門の税理士がお答えします。

法人所有の不動産を売却する/法人ごと売却する…どちらがよい?

法人でアパートを1棟所有しています。
アパートを売却しようと考えていますが、法人ごと売却するという選択肢もあると聞きました。
どちらの方がよいのでしょうか?

メリット・デメリットで判断するべきと考えます。

法人ごと売却するというのは、個人が所有している法人の株式(出資金)を売却するということです。
メリット・デメリットをあげてみます。

会社ごと売却するメリット

株式の譲渡による売却益に20.315%の所得税・住民税が課税されるのみ。

⇒不動産を売却すると、法人税が取られ、税引後のお金を個人に移転するために法人を解散します。
個人に残余財産を分配すると、配当所得が個人に課税され超過累進税率(15%~55%)で所得税・住民税が取られることになる。

不動産を移転していないため、登記費用や不動産取得税がかからない。

会社ごと売却するデメリット

買い手からすると会社のすべての資産・負債を引き受けることになるため隠れ債務がないか等を調査(デューデリジェンス)しなければならず、そのために費用がかかる可能性がある。

仲介してもらった場合、不動産のように仲介手数料の上限が決まっておらず高額になる可能性がある。

買い手がその不動産を転売した場合に、多額の税金が発生する可能性がある。

など、どちらがよいかではなく、メリット・デメリットで判断するべきと考えます。
とくに、会社ごと売却する場合に、買主にメリットが出るようにしないと上手くまとまらないことがあります。

2020/07/17

人口動向・賃貸需要に合わせた「新築一棟投資法」とは?無料解説書籍はこちら

渡邊 浩滋
渡邊 浩滋

渡邊 浩滋

税理士・司法書士

渡邊 浩滋

税理士・司法書士

経営難だった実家のアパート経営を大きく改善し、大家さん専門の税理士事務所を設立。北海道から沖縄まで幅広く相談を受ける。セミナー、出版、連載など多方面で活躍。専門税理士ネットワーク『knees』メンバー。

記事一覧