再開発・新線・新駅

愛知・名古屋の都市圏拡大へ/リニア開通と再整備

愛知・名古屋の都市圏拡大へ/リニア開通と再整備

2027年に品川・名古屋間、2045年(前倒しされれば2037年)には大阪までの区間が開業予定となっているリニア中央新幹線。開通されれば、品川―名古屋間はわずか約40分、品川―大阪間は約67分と、1時間強で首都圏と関西圏が移動可能となります。

リニア中央新幹線全線開業により三大都市がこれまで以上に連携。それをひとつの圏域、都市とすると、人口約6500万人という世界最大の巨大都市圏になるという構想を「スーパー・メガリージョン」構想といいます。

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その効果を最大限「引き出す」取組を推進するための検討会「第15回 スーパー・メガリージョン構想検討会」が11月16日に国土交通省により開催されました。

議事内容は、ゲストスピーカー中津川市市長、岐阜県都市公園整備局長、名古屋市総務局企画調整監、愛知県政策企画局長からの発表及び意見交換です。

こちらの発表を軸に、今回は愛知県と名古屋市の構想に注目します。

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リニア開業後、名古屋は2時間圏人口が国内最大に

リニア開業後名古屋からの2時間圏

2027年度のリニア中央新幹線の東京ー名古屋間の開業により、5千万人規模の大交流圏が誕生します。愛知は「この大交流圏の西の拠点として、国内外から人・モノ・カネ・情報を惹きつけていく。」としています。
2027年にリニア中央新幹線が名古屋まで開業した時点で2時間圏人口は名古屋が国内最大となり、大阪開業時においても2時間圏人口は国内最大のままです(約6500万人)。

名古屋大都市圏の強みとは

改めて注目すると、名古屋の魅力、強みとはどういう点なのでしょうか。
名古屋市は強みとして下記4点をあげています。

  • 日本の中央/広域的なネットワークの中心
  • 世界レベルの産業技術の集積による強い経済力
  • 豊かな文化
  • ゆとりがあり住みやすい

名古屋は多岐にわたる高速道路ネットワーク貿易黒字額日本一の名古屋港、そしてインバウンドを支える中部国際空港と、陸・海・空の交通条件が優れており、また、トヨタ自動車をはじめ、自動車産業や航空機産業、航空宇宙、ロボット産業など世界レベルのものづくり産業が集積しています。

ものづくり企業
名古屋市の取組発表世界に冠たる「NAGOYA」の実現に向けて

文化や住居としての魅力については「名古屋城」「なごやめし」等々、歴史的に育まれてきた武家文化やものづくり文化、食文化などの豊かな文化は現在の名古屋の魅力や活力の礎となっている点、計画的なまちづくりにより広い道路や、公園や居住スペースが確保されており、都市でありながら空間的なゆとりがあることなどがあげられています。
また、比較的通勤時間が短く、身近に生活利便施設が充実していることから、時間的なゆとりもあります。子育て環境、生活の便利さ・快適に関する市民の満足度が高く「住みやすいまち」が強みであるとのことです。

再開発がすすむ都心エリア

リニア開業にあたり、名古屋は「国内外のヒト・モノ・カネ・情報が行き交う交流拠点都市の実現」、「我が国の人流・物流を支える強くしなやかな都市の実現」を目標とし、その取組として様々な再開発・まちづくりの計画が進められています。

名古屋駅周辺の再開発

ターミナルスクエア
名古屋市の取組発表世界に冠たる「NAGOYA」の実現に向けて

10の鉄道路線が乗り入れ、中部国際空港、名古屋港とつながるトップクラスのターミナル駅である名古屋駅も、リニア開業に向け「スーパーターミナル化」が構想されます。
乗換利便性の向上のため、乗換先が一目で見渡せ、上下移動も円滑にでき、案内機能も備えた広場空間「ターミナルスクエア」が設置予定です。

駅前広場も西側、東側それぞれが整備されます。

駅前東 西側

名古屋市の取組発表世界に冠たる「NAGOYA」の実現に向けて

栄地区にもリニア効果を波及

容積率緩和による都市機能の誘導、開発に係る規制の見直しがされ、リニア効果を広く栄地区等にも展開します。
栄地区
名古屋市の取組発表世界に冠たる「NAGOYA」の実現に向けて

さらに、まちづくりの一貫として、久屋大通公園の再生が行われます。改正都市公園法(平成29年)で創設された「Park-PFI制度*」を活用し、民間主体の整備や管理運営により、栄地区の賑わいのシンボルとなる空間を目指すとのことです。

※P-PFIとは、飲食店、売店等の公園利用者の利便の向上に資する公募対象公園施設の設置と、当該施設から生ずる収益を活用してその周辺の園路、広場等の一般の公園利用者が利用できる特定公園施設の整備・改修等を一体的に行う者を、公募により選定する制度であり、都市公園に民間の優良な投資を誘導し、公園管理者の財政負担を軽減しつつ、都市公園の質の向上、公園利用者の利便の向上を図る新たな整備・管理手法のこと。 国土交通省 都市局

久屋大通公園
名古屋市の取組発表世界に冠たる「NAGOYA」の実現に向けて

航空ネットワーク・広域道路ネットワークの整備も

リニア開通により中部国際空港へのアクセス圏域が拡がり、さらなる航空需要が増加することを見据えて、LCC向け新ターミナルビルが2019年上半期のオープン予定で整備がされています。完全24時間化の二本目滑走路をはじめとした機能の強化、そして旅客数1,500万人/年を目指しています。

さらに陸・海・空の優れた交通条件を活かし、リニアインパクトを広域に波及させるため、ミッシングリンク*の解消に向けた整備を推進。
開業後、愛知県にはリニアと東海道新幹線という2本の新幹線、東名・名神高速道路と中央自動車道、新東名・新名神高速道路の複数の高速道路により、首都圏との間で重層的な交通ネットワークを有する日本唯一の地域となります。

※ミッシングリンクとは、連続性が欠けている部分のこと

愛知の文化・スポーツ・魅力を発信/ジブリパーク

フィギュアの浅田真央選手、宇野昌磨選手らを輩出した愛知は、スポーツや芸術、文化活動の招致や育成にも取り組んでいます。

リニアの部分開業の前年である2026年9月にはアジア最大のスポーツの祭典「第20回アジア競技大会」が開催されます。

また、文化面では「ジブリパーク構想」があります。
2005年に開催された愛知万博(日本国際博覧会)の理念を継承するために整備されるとのことです。

ジブリパーク
愛知県の取組について/愛知県

愛知の役割

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催の影響もあり、今後東京への一極集中がさらに加速していくことが想定されます。そのうえで愛知は「首都圏との関係を念頭に置きながら、地域の強みを生かした戦略的な地域づくりが必要。東京一極集中にストップをかけ、日本の活力を取り戻す大きな核としての役割を愛知が果たす」としています。

また、首都圏で万が一大規模な災害が発生した場合は、名古屋圏が首都圏のバックアップ機能の受け皿となることが期待されます。

日本の中心に位置する愛知・名古屋はますます魅力ある都市となっていきそうです。

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