旗竿地の投資で後悔しない!メリット・デメリット
皆さんは「旗竿地(はたざおち)」という言葉をお聞きになったことはありますか。
これは、不整形地のひとつであり、土地の一部が道路に面しているのですが、その間口部分は狭く、奥の部分のほうが大きくなっている土地のことをいいます。
そのため、旗竿地は形状の整った長方形や正方形の土地に比べて、安く手に入れることができるといわれています。
最近の土地価格が上昇している局面、特に地価の高い都心部においては、販売総額を抑えるために、土地を細かく分割して旗竿地にするケースは多く見かけられます。
確かに価格的には魅力のある旗竿地ですが、旗竿地であるがゆえの落とし穴がいくつか存在することも確かです。
この記事では、旗竿地のリスクを洗い出し、投資する際に損をしないための7つのチェックポイントを見ていきましょう。
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旗竿地とは
旗竿地を上空から見ると、旗がなびいているような形にみえるので、このようにいわれています。
また、旗竿地は、「敷地延長(しきちえんちょう)」「敷延(しきえん)」と呼ばれたりもします。
見た目でもお分かりになる通り、形状が不整形であり、直観的にやや使いづらそうと思われる土地です。
道路に接していて、細長く通路になっている部分を「路地状部分」、実質的に住宅などを建てられる奥の部分を「有効宅地部分」といいます。
旗竿地のメリット
低価格で取得できる
何といっても旗竿地のメリットは、形状の整った土地に比べ、一般的に相場より低価格で手に入れられることが挙げられます。
ご自身の気に入った場所でマイホームを持ちたくて、予算的に諦めていた場合でも、旗竿地であればもしかしたら購入が可能になるかもしれません。
また、投資用物件を取得しようというときでも、旗竿地であれば取得にかかるコストを抑えられるかもしれません。それによってローンの借入額が減り、返済額が抑えられることもあります。
旗竿地だからといって、入居者から徴収できる賃料が極端に低くなることはないと思われ、最終的な手取り額を増やせる可能性があります。
さらに、資産価値が低くなるため、整形地と比べ、固定資産税などの税金が安いということもいえます。
プライバシーの確保と騒音の軽減
前面の道路から建物が直接見えにくいため、公衆の人目が気になりにくいということがあります。
また、路地状の分だけ道路から離れることになるため、交通量の多い道路などでは騒音の軽減につながり、メリットとなる場合があります。
建物と駐車スペースの配置のしやすさ
せっかくの整形地であっても、駐車場スペースを配置することによって思うような建物配置を実現できなくなってしまうことがあります。
その点、旗竿地は、通路として使う部分に自動車を縦に2台配置することで、奥の有効宅地部部分に建物を機能的に配置しやすいといったことが考えられます。
旗竿地のデメリット
再建築不可の可能性がある
敷地と道路の接面の仕方によっては、建物が老朽化して、建て替えしようという場合でも、新しい建物を建てることができない場合があります。
通行や搬出入の効率性が劣る
建物にたどりつくには、路地状部分を通っていかなければなりません。特に、間口が狭い場合、通行に支障が出る場合があります。
日当たりや風通しが悪くなる
前に建物が建っていることが多く、日当たり・風通しが悪くなる場合が考えられます。
防犯面で不安
建物が奥まっているために、いったん敷地内に侵入されると、人目に付きにくく防犯の面で不安があるともいわれます。
次回からは、旗竿地を検討する際に注意したいチェックポイントを7つ挙げ、具体的に気を付けるべき点を見ていきたいと思います。
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第1回:旗竿地の投資で後悔しない!メリット・デメリット
- 第2回:損をしない!旗竿地7つのチェックポイント/前編
- 第3回:損をしない!旗竿地7つのチェックポイント/後編