不動産投資のQA

これって経費になるの、ならないの?確定申告する場合の項目はなに?そんな疑問に大家専門の税理士がお答えします。

少額減価償却資産の特例の上限300万円。年間合計か?累積合計か?

固定資産税について教えてください。
「総額300万円までが上限」とありますが、
この額の事業期間は今期(今年度1年間)を指すのでしょうか、それとも創業年度から今年度までの期間の累積総額を指すのでしょうか?

少額減価償却資産の特例とは、青色申告者が取得価額30万円未満の減価償却資産を取得し、事業の用に供した場合には、その年に全額経費にできる特例です。

この特例は上限が300万円までになっていますがこの300万円というのはその年度の上限です。

つまり、1年間の上限であり次の年度になればリセットされて、また300万円が上限になります。

なお、事業年度が1年に満たない場合には300万円を12で除し、これにその事業年度の月数を掛けた金額が上限になります。

また、月数は暦に従って計算し、1ヶ月に満たない端数を生じたときはこれを1ヶ月とします。

ちなみにセーフティ共済の上限800万円まで掛け金をかけられるのは、累積総額になります。
掛け金の累積で800万円を超えると払い込みがストップすることになります。

2023/03/31

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渡邊 浩滋

税理士・司法書士

渡邊 浩滋

税理士・司法書士

経営難だった実家のアパート経営を大きく改善し、大家さん専門の税理士事務所を設立。北海道から沖縄まで幅広く相談を受ける。セミナー、出版、連載など多方面で活躍。専門税理士ネットワーク『knees』メンバー。

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