不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

区分マンション、配管の老朽化で水漏れ…賃借人の火災保険は使える?

区分マンションを所有して賃貸しているのですが、下の階に水漏れを起こしてしまいました。
配管の老朽化が原因ですが賃借人の火災保険は使えるのでしょうか?

使えますが、あくまで賃借人の家財の補償だけです。

区分マンション投資の1つのリスクが水漏れです。
今回の質問のように所有している部屋から階下に水漏れが発生した場合、その原因によって2つのケースが考えられます。

ケース1:設備老朽化の場合

床下配管などの設備の老朽化が原因で水漏れしている場合については、所有者自身の責任と負担において修繕することになります。
また、階下の住人の壁紙や家財に被害が出ている場合についても、所有者自身に賠償責任が発生します。

ケース2:賃借人が原因

賃借人が大量の水をこぼしたことなどによって水漏れが発生した場合は、階下に与えた被害などに対して賃借人が加入している火災保険を適用できる可能性があります。

このように、水漏れの原因がどちらにあるのかによって、費用負担する先が変わってくるので必ず発生原因については特定することが重要です。

2021/06/18

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棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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