不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

外国人入居者がコロナの影響で日本に戻れず家賃も滞納…どうしたら?

外国人の入居者が新型コロナウイルス感染症の影響で日本に帰国できなくなっています。
家賃も遅れ始めていますがどう対処したらよいのでしょうか。

まずは連絡をとることが重要です。本人、勤務先、連帯保証人、保証会社などに連絡して状況を把握しましょう。

新型コロナウイルス感染症の影響で、外国に一時帰国したまま日本に再入国ができなくなっている入居者の問題が発生し始めています。
今回のご相談のように家賃の支払いがストップしてしまった場合は、まず本人に連絡をとることが大切です。

最近の携帯電話は国際電話も受信できるものが多いので、日本にいなくても電話をすれば普通につながることがあります(通話料金にはご注意ください)。
どうしても本人に連絡がつかない場合は、勤務先に連絡をして事情を説明すれば本人と連絡をとってくれる場合もあります。

滞納家賃については、連帯保証人もしくは保証会社に代位弁済の請求を行ってとりあえずは立て替えて支払ってもらいましょう。

連絡がついたら聞くべきこと

本人と連絡がついたら、日本に戻ってくる可能性はあるか確認することが重要です。

人によっては日本への再入国を諦めている人もいるので、そのような場合は滞納家賃がかさむ前に本人に伝えて退去通知書を提出してもらいましょう。
その際に鍵も一緒に郵送してもらえば一度で済みます。

あとは連帯保証人または保証会社と打ち合わせをして、代理で退去立ち合い等を行って明け渡しを行いますが、室内の荷物の撤去費用は賃借人の実費負担になるので、事前に費用についても伝えておく必要があります。

2020/07/18

東京に仕事を求めてやってくる単身者増加中…不動産投資は、立地で決まる

棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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