不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

サブリース中の物件を購入する場合のリスクは?

いい投資物件を見つけたのですが、仲介業者からサブリース中で解除はできないと言われました。どういったリスクがありますか?

サブリース業者が解除に応じない可能性が高いです。詳しく解説します。

中古の投資物件を購入する場合、売主が賃借人と締結している賃貸借契約やサブリース契約は買主にそのまま引き継がれます。

ただ、サブリース契約については相場賃料よりも低く設定されていることが多いので、買主が解約を条件に購入をするケースが多いです。

通常、サブリース契約書には解約の条項があり、一定の違約金を支払えば解除できるものもあるのですが、中にはかたくなに解除に応じないサブリース業者がいるため注意が必要です。

サブリースとはいえ、法的には転貸を可能とする賃貸借契約なのでサブリース業者は賃借人にあたり、合意がなければ一方的には解除できません。

サブリースしている賃料が高ければ問題ないですが、低い賃料でサブリースされている場合は要注意です。

例えサブリース契約書に解除条項があったとしても、サブリース業者が応じない場合は大きなトラブルに発展するため、サブリース付き物件については解除できるかどうかについて入念に確認し、重要事項説明書にも明記してもらうことをおすすめします。

2021/01/29

不動産投資は、立地で決まる。人口動向や賃貸需要に合わせた「新築一棟投資法」とは

棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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