不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

引越し業者のミスで室内の扉にキズが…補修費用請求はできる?

昨日、賃借人が引越しをして入居したのですが、引越しの最中に引越し業者のミスで室内の扉にキズを付けてしまったと報告されました。

そこそこ大きなキズで、生活に支障はないのですが、見た目が悪いので補修費用を請求したいのですが可能でしょうか?

補修費用を請求することが可能です。

引越しの際に、室内にキズをつけられるケースは少なくありません。

今回の事例のように、引越し業者の不注意でキズをつけられたような場合については、補修費用を請求することが可能です。

引越し業者に直接請求することもできますが、賃借人が手配した業者なので、原則的には賃借人本人に請求するのが正しいやり方になります。

いったん賃借人に補修費用を立て替えて支払ってもらい、賃借人はその後引越し業者に立て替えた分を請求する流れです。

キズがついた箇所はすぐに写真で送ってもらう

引越中のキズのトラブルが発生したら、まずしなければならないのが「証拠保全」です。

引越中にキズをつけてしまったことを認めている間に、該当箇所の写真をスマホなどで撮影してもらってすぐにメールで送ってもらいましょう。

賃借人に補修費用を請求するためには、「実際にキズがついているという証拠」と、「賃借人もしくは引越し業者がやったという証拠」の2つがとても重要になります。

写真とともに、状況を記載したメールを送信してもらえば、それだけである程度の証拠となるのです。

証拠がないと、あとで自分たちがつけたキズではない、と主張してくる可能性がありますので、キズをつけたと連絡があったら、必ず写真をメールで送ってもらうようにしましょう。

2019/12/21

不動産投資は、立地で決まる。人口動向や賃貸需要に合わせた「新築一棟投資法」とは

棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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