建物の固定資産税下がらない。減価償却しないの?
固定資産税の評価替えのさいに、建物の固定資産税が下がっていません。
建物は減価償却しないのでしょうか?
固定資産税評価は3年に1回評価替えすることになっています。
建物については、経年による減価を行うことになっています。
つまり、年数が経過すれば、評価額は低くなります。
しかし、家屋の評価替えには再建築価格が採用されます。
再建築価格とは、評価替えの年に新築を建築した場合の建築費で計算されます。
建築費の変動が、固定資産税評価に影響を与えるのです。
建築費が上昇している現状では、家屋の評価が上がることになってしまいます。
経年による減価はあるものの建築費の上昇によってむしろ評価が上がってしまうこともありえます。
この場合には、固定資産税が上がらないように、前年の評価額が据え置かれることになります。
昨今の建築費の上昇によって建物の固定資産税は下がりにくくなっています。
なお、経年による減価は、残存価額が20%残るように計算されます。
築年数がどれだけ古くても2割の評価は永遠に残り、固定資産税がかかることになります。
2024/08/02
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回答者渡邊 浩滋
税理士・司法書士