窓の格子の交換費用は修繕費か、資本的支出になるのか?
マンションの窓の格子が老朽化して見栄えも悪くなったので、すべて交換しようと考えています。
すべて交換すると、相当な金額になるのですが、この費用はすべて経費にすることができますか、それとも資産に計上しないといけないのでしょうか?
資本的支出に該当するかどうかの通達に、次に該当するものは資本的支出になると記載されています。
部分品を交換した場合には、通常の取り替え(同品質程度)に該当すれば、修繕費として全額経費計上するものになりますが、品質が高いものに交換すれば通常の取り替えを超える部分の金額が、資本的支出として資産計上するものになります。
例えば、同品質なものに取り替えるなら100万円、高品質なものに取り替えるなら500万円かかるとすると、500万円のうち、100万円を修繕費に計上し、400万円(500万円-100万円)は資本的支出に計上することになります。
窓の格子は、建物の一部と考えられます。
したがって、格子の取り替えが、同品質なものへの交換であれば、全額修繕費として処理し、高品質なものへの交換であれば、同品質の交換を超える金額を資本的支出として処理するものと考えます。
もし、高品質なものに交換する場合、資本的支出の金額を明らかにするために「同品質のものに交換した場合の見積書」を取得しておいたほうがよいです。
2021/06/23
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回答者渡邊 浩滋
税理士・司法書士