建物の簿価(未償却残高)がわかる土地建物区分の方法は?
中古物件を5,000万円で購入しました。
売買契約書には、土地建物の合計の金額しか載っておらず、土地と建物の金額を区分しなければなりません。
売主さんから減価償却資産台帳をもらってきて、現在の簿価(未償却残高)が2,500万円あることがわかりました。
この2,500万円の建物金額、差額の2,500万円を土地として区分してよいでしょうか?
時価の割合によって区分することになります。土地の相場金額と建物の未償却残高の按分で算出する方法が合理的と考えます。
建物の未償却残高を、時価(=売却金額)と考える方法も認められないわけではありません。
しかし、差額で算出した土地の金額が、相場と比べてかけ離れた金額になってしまうと、否認されるリスクがあると言わざるを得ません。
リスクを少なくするのであれば、土地の相場金額を算出して、その金額と建物の未償却残高の按分で算出するのが合理的だといえます。
売買金額(土地建物合計)が5,000万円。
売り主の建物の簿価(未償却残高が2,500万円)
を土地建物に区分すると
5,000万円×2,500万円/(2,500万円+4,000万円)=約1,923万円
が建物金額となります。
2020/09/13
東京圏人口一極集中さらに加速…不動産投資は、立地で決まる。解説本無料プレゼント
回答者渡邊 浩滋
税理士・司法書士