不動産投資コラム

海外の投資家が注目する、北海道の3つの魅力とは

2018/12/12
海外の投資家が注目する、北海道の3つの魅力とは

不動産投資というと、首都東京の不動産に対する投資が王道と言われていましたが、最近では一定の条件が揃う地方都市の不動産にも人気が集まりつつあります。

そんな中、今回特集するのが北の大地「北海道」です。

観光地として人気の北海道ですが、実は昨今、外国の投資家が注目する人気の不動産投資スポットとなりつつあります。

そこで今回は、北海道が投資先として注目されている3つの理由について解説していきます。

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人気の理由1:地価上昇率No.1 北海道倶知安町

日本で最も地価が高い場所といえば、東京都中央区銀座2丁目の明治屋銀座ビルが有名ですが、平成30年において昨年から最も上昇した場所というとどこを想像しますか?

国土交通省が発表している「平成30年公示価格 全用途の変動率上位順位表(圏域別)」によると、東京都心部かと思いきや、実は北海道の「倶知安町(くっちゃんちょう)」なのです。

倶知安町は札幌駅から車で1時間半ほどの距離に位置する地域で、近くには羊蹄山がそびえ立ち、ニセコとともに夏はゴルフ、冬はスキー、スノーボードなどで人気の観光スポットです。

倶知安町の地価上昇率については、非常に高く、以下の3つの標準地において30%を超えています。

変動率上位順位表(全国)

国土交通省 平成30年公示価格 変動率上位順位表(全国)

ちなみに、全国区で比べてみても、東京都で上昇率1位の中央区銀座6丁目(銀座尾張町TOWER)で16.9%、大阪府で上昇率1位の大阪市中央区道頓堀1丁目(つぼらや)で27.5%ですので、これら都心部の上昇率を倶知安町が大きく上回っていることがわかります。

北海道倶知安町が注目されている理由とは

もともと地価が低い倶知安町に目をつけたのは、日本人ではなく外国人投資家です。
なかでもスキーが好きなオーストラリア人投資家がリゾート開発に乗り出したため、今ではニセコ周辺にハイクラスコテージや、外国人富裕層向けのショップがたくさんできています。

このような流れから、倶知安町の不動産取引が活性化され、以前とは比べものにならない価格で取引されるようになったのです。

倶知安町から学ぶこと

倶知安町のように、北海道には未だ開発途上でリゾート化が可能な地域が眠っていると推測されます。

新千歳空港や札幌市内からそう遠くない場所で、ウィンタースポーツが楽しめるエリアについては、今後第二の倶知安町となる可能性もありますので、アンテナを張って情報を集めておくとよいでしょう。

人気の理由2:民泊延べ宿泊者数No.1 

民泊
昨今の不動産投資に大きな影響を与えているのが「民泊」です。

住宅宿泊事業法が施行されて以降、民泊検索サイト大手の「airbnb」でも、自治体への届け出を行っていない事業者については、掲載を一斉に削除されるなど、品質管理の徹底が進んでいます。
よって、今後はホテルや旅館などと同じくらいの需要が見込まれる可能性が出てきました。

そして、北海道は民泊でも非常に高い人気を誇っています。

届出住宅あたりの延べ宿泊者数では、北海道が63.1人泊と最も多く、東京都の50.8人泊を上回っているのです。

北海道観光の中心である札幌市は、民泊による需要が根強く、札幌駅、大通公園、札幌市時計台などに徒歩でアクセスできるエリアの物件については、民泊による稼働率も期待できるでしょう。

また、札幌以外では人気観光地の「小樽」でも民泊が普及してきており、小樽運河周辺の分譲マンションについては、一棟のうち多くの戸数が民泊営業しているケースが多いようで、マンション内の掲示板にも富裕層向けのリゾートマンションの販売広告などが貼ってあることもあります。

札幌の人口は増加している

人口減少が進む日本において、首都圏以外の地域については軒並み人口が減っている印象がありますが、実は札幌市の人口については未だに上昇が続いていて、すでに190万人を突破しています。

なかでも札幌市中央区の人口は年平均で2%も増加しており、この数値は全国でもトップクラスの上昇率です。

人口上昇の要因の1つは、道内の人口流入です。
北海道は面積が広いため、場所によっては生活するのに不便を感じることも少なくありません。

昨今は、そんな地域での生活をやめて、札幌市内に移住してくる人たちが「高齢者」を中心に増えているため、人口流入が進み、それに合わせて札幌市周辺エリアの再開発が促進されたのです。

魅力的な再開発事業が進行中

不動産投資において札幌市が魅力的な理由は、人口流入だけではありません。
実は札幌駅周辺では、複数の再開発事業が進行中であり、今後ますます都市としての発展が見込まれるため、投資をするタイミングとして非常に魅力的なのです。

なかでも注目なのが、地下歩行空間(チカホ)の開発です。
北海道は冬になると地上は雪が降り積もり移動するのも大変ですが、開通することで大通駅や市役所本庁舎、北海道経済センタービル、さっぽろ創世スクエアなどへのアクセスがとても楽になります。
地下歩道空間
この他にも、札幌駅北口を開発するプロジェクトなども進行しているようなので、今後さらに札幌市内の不動産については注目していくべきでしょう。

人気の理由3:なによりも土地が安い

北海道に投資する一番の魅力、それは土地値が圧倒的に安いことでしょう。
基準地価で比較してみた場合、東京都の平均基準地価が約95万円/㎡なのに対し、北海道は約3万3,000円と圧倒的な価格差があります。

地価が高いと言われている札幌市でも、中央区については約61万円と高めではあるものの、その他の地域であれば札幌市内でも20万円以下となっているため、不動産を安く仕入れることができるのです。

札幌市内なら融資も受けやすい

不動産投資をする場合、地価の上昇と同じくらい重要な要素が「融資」です。
地方の物件に投資する場合については、地域によって担保評価がほとんどでないため、銀行融資が受けられず、買いたくても買えないという状況が発生します。

その点、札幌市内については比較的融資審査が通りやすい状況なので、不動産投資をする上でも大きな支障はないようです。

一方で、北海道でも札幌市以外の地域については、比較的融資審査がおりやすい地方銀行を使っても、なかなかおりないことが多いようなので、札幌市以外で安く仕入れたい場合については、現金で購入するか、通常よりも多くの頭金を準備する必要があるでしょう。

おわりに

今回は、外国の投資家も注目している北海道の不動産の魅力について解説してきました。
北海道は面積が広いこともあり、土地を安く仕入れられるため、物件選定を徹底すれば、東京の不動産よりも高利回りを実現することが可能です。

また、民泊を活用したインカムゲインだけではなく、札幌市の再開発事業や、郊外のリゾート化によるキャピタルゲインについて狙える可能性があることも、東京の不動産投資では得られない大きな魅力といえるでしょう。

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棚田 健大郎
棚田 健大郎

棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。行政書士、マンション管理士、ファイナンシャルプランナーなどの資格を取得し、棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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