羽田空港の跡地再開発 2020年にオープン目指す
「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)」における先端産業拠点・クールジャパン発信拠点の整備・運営事業を推進 鹿島建設株式会社 プレスリリース
日本の玄関口のひとつである羽田空港。その跡地で大規模な再開発が進んでいます。
第1ゾーン整備事業には、国際産業拠点を形成する先端産業事業、“クールジャパン”発信拠点を形成する文化産業事業を目的として、研究開発施設、先端医療研究センターなどを、鹿島建設株式会社が代表を務める羽田みらい開発株式会社が整備をすすめています。
第2ゾーン整備事業は、羽田空港の24時間国際拠点空港化に伴って求められる多様な宿泊施設、国際交流機能や都市観光に資する機能を整備を目的とし、日本最大級のエアポートホテルと、商業施設や温浴施設の建設を住友不動産・東京国際空港プロジェクトチームが進めています。
【1分で分かる!新築一棟投資の魅力とは?】東京圏・駅徒歩10分圏内の物件紹介はこちら
羽田空港国際線ターミナル駅にはホテル、商業施設など
羽田空港国際線ターミナル駅そばの東京都大田区羽田空港2丁目界隈の再開発は、空港機能をサポートするとともに、周辺地域との調和を図りながら、空港の持つポテンシャルを最大限活用することが重要であるとされており、入札方式で「住友不動産・東京国際空港プロジェクトチーム」の事業プランが決定しました。
そのプランはホテルや飲食・物販施設、温浴施設やイベントホール、バスターミナルなどを整備する予定となっています。プランの核となるホテルは3グレード(ラグジュアリー、ハイグレード、スタンダード)を揃え、約1700室を有する日本最大級のエアポートホテルを建設するとしています。
東京国際空港第2ゾーン整備・運営事業に係る国有地の貸付 国土交通省
また、これらの施設は2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の前、2020年6月までに開業する計画となっています。
京浜急行・東京モノレール「天空橋駅」 での再開発
羽田空港の国際線旅客ターミナルから1駅の京浜急行電鉄空港線、東京モノレール「天空橋駅」は、京浜急行の1日平均乗降人員は19,836人(2017年度)であり、羽田空港国内線ターミナル駅の90,516人(2017年度)と比較すると2割程度の乗降人員となっています。
東京都大田区が中心となり羽田空港跡地第1ゾーン整備事業として、「天空橋駅」での跡地再開発事業をすすめています。事業は鹿島建設株式会社が代表を務める羽田みらい開発株式会社が担うこととなりました。
研究開発施設、先端医療研究センター、会議場、イベントホール、日本文化体験施設、飲食施設、水素ステーションなどを中心とした、延床面積12万m²を超える多彩な用途からなる複合施設を整備するとのことです。
今秋に着工し、2020年に先行施設開業、2022年にグランドオープンする予定となっています。
「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)」における先端産業拠点・クールジャパン発信拠点の整備・運営事業を推進 プレスリリース
デンソーの自動車運転開発の新拠点
株式会社デンソーは、羽田空港跡地の天空橋駅エリアにおいて、自動運転技術の試作開発、実証を行うテスト路を備えたモビリティシステムの新たな拠点を2020年6月に開設するとのことです。
現在、羽田エリアは、国家戦略特区として自動運転など公道実証のサンドボックス制度*導入の検討が進められていて、その特区制度の活用や、周辺の大田区モノづくり企業とも連携することで、スピーディに試作開発、実証を行い自動運転技術の実現を加速させたいとしています。
*サンドボックス制度:参加者や期間を限定することなどにより、既存の規制にとらわれることなく新しい技術等の実証を行うことができる環境を整備することで、迅速な実証及び規制改革につながるデータの収集を可能とする。
「天空橋駅」エリアに3,000人規模の「Zepp」ホール
株式会社Zeppホールネットワークは、東京都大田区が計画している羽田空港跡地第1ゾーン整備事業における、「天空橋駅」エリアで「(仮称)Zepp Haneda(TOKYO)」の開業を2020年夏オープン予定で発表しました。
収容人員は「Zepp」ホール最大級となる3,000人規模を計画しており、東京では「Zepp Tokyo」、「Zepp DiverCity(TOKYO)」に続く3館目となります。
その他詳細については、今後鹿島建設株式会社が代表を務める羽田みらい開発株式会社と協議していくとのことです。
天空橋駅の隣駅、穴守稲荷駅の地価動向
天空橋駅エリアは空港関連施設となっていますが、京浜急行線の隣駅の穴守稲荷駅の界隈は住宅地となっています。
穴守稲荷駅からターミナル駅でもある川崎駅は、京浜急行線で9分、蒲田駅へは5分と交通アクセスも良好です。
穴守稲荷駅から240m(大田区羽田3-13-13)の平成30年の地価公示価格は44万3,000円/m²となっており、近年上昇を続けています。
新たなホテルや、商業施設がオープンすれば、従業員などの賃貸需要も見込めるので、不動産投資先として狙い目の土地ではないでしょうか。
関連記事
今の日本の人口動向に沿って設計「新築一棟投資法」とは?解説本無料プレゼント