土地を分筆すると固定資産税は安くなる?
自宅の土地が広いためか固定資産税が高いです。
1筆の土地を分筆すると固定資産税はどうなるのでしょうか?
安くなったりするのでしょうか?
土地を分筆することで評価が変わることがあります。
基準年度の賦課期日後において分筆又は合筆があった土地については、新たに価格を求めることになります(昭32.10.10自丁市発第184号市町村税課長回答)。
ただし、単なる分筆や合筆は、分筆又は合筆前の評価を、分割又は合計した価格となるように評価が設定されます。
つまり、自宅で利用している土地を、単純に分筆しただけでは評価が分かれるだけであり合算すれば、分筆前と変わらない結果になります。
固定資産税は、原則は筆ごとで評価しますが、一筆の宅地に利用が異なる複数の建物があるような場合には、一体をなしていると認められる部分に区分し、その一体をなしている部分の宅地ごとに一画地として評価することになっています。
利用が異なる土地の利用がある場合には、分筆しなくても利用ごとで評価することになっています。
ただし、「土地の地目の認定に当たっては、当該土地の現況及び利用目的に重点を置き、部分的に僅少の差異の存するときであっても、土地全体としての状況を観察して認定するものとする」(固定資産評価基準第1章第1節)とあります。
利用がわかれていても全体からみると僅少と思われれば、一体で評価されてしまうこともあります。
このような場合には、分筆をして利用区分を明確化することによって、評価が下がるという可能性があります。
2024/07/26
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回答者渡邊 浩滋
税理士・司法書士