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「家賃はカード払い希望」30歳以下の部屋探し事情

2020/02/16
インベストオンライン編集部
「家賃はカード払い希望」30歳以下の部屋探し事情

不動産情報サービスのアットホーム株式会社は、「30歳未満の学生・社会人の部屋探しについてのアンケート調査2019年度版」を公表しました。

同社が2013年より実施している、一人暮らしをしている全国の18~29歳の学生・社会人男女を対象に、現在住んでいる部屋の設備・条件や探した時の方法、重視したことなどについて行っているアンケート調査の結果概要となっています。

メインターゲットとなる若年層の賃貸需要が見える結果になっているので、賃貸オーナーや投資を検討中の方もぜひ参考にしてみてください。

アットホーム株式会社のニュースリリース

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学生・社会人の家賃には男女差アリ…クレカ支払希望も多数

女性の家賃は上昇傾向/男女別・全国の平均家賃

月額家賃と初期費用の平均額です。

Q.現在の家賃を教えてください。(フリーアンサー)

現在の家賃平均 入居時の初期費用
学生:男 45,125 89,139
学生:女 50,794 116,014
社会人:男 55,328 161,926
社会人:女 59,620 190,260

(月額平均:円)

2017年の同調査と比較すると、女性の家賃は学生女性では約0.1万円、社会人女性では0.4万円アップしている一方、男性は学生はほぼ増減なし、社会人男性は0.2万円ダウンしているとのことです。

住居費低下傾向にある一方、部屋探しにおいて「セキュリティー」を重視せざるを得ない女性の家賃は上昇せざるを得ない状況が窺えます。

支払いはクレジットカード払い希望が過半数超

家賃や敷金・礼金など初期費用の支払い方法についてのアンケート結果です。

Q.物件を契約した際の初期費用(敷金・礼金など)の支払いにおいて、できたらいいなと思う決済方法を、上位3つまで選んでください。
初期費用クレカ

Q. 家賃の支払いにおいて、できたらいいなと思う決済方法を、上位3つまで選んでください。
家賃支払い

学生・社会人ともに「クレジットカード」での支払いを希望する人が過半数を超え、とくに社会人は75%以上がカード支払いを希望しています。

同アンケートによると、クレジットカード払いにしたい理由については、学生は「現金で支払うよりも手間が省けるから」、社会人は「ポイントがつくから」がトップでした。

社会全体でキャッシュレス決済に注目が集まっていますが、賃貸においてもクレジットカードのニーズは高いようです。

スマホで検索/訪問した不動産会社は「1社」だけ

スマートフォン検索は部屋探しのキホン

部屋探しの手段・方法についてのアンケート結果です。

Q. 現在の部屋を探した際に、利用した方法は何ですか?(複数回答)
利用した方法

部屋探しで利用した方法は、学生・社会人ともに「スマートフォンで検索する」が70%を超え、利用するサイト・アプリは「不動産ポータルサイト」がトップとなっています。

その割合は2017年同調査よりさらに増加しているとのことで、スマートフォン検索は、現代の部屋探しの基本といえそうです。

物件を絞り込んでから不動産会社へ

Q.現在の部屋を探した際に、訪問した不動産会社数は何社ですか?(択一)
訪問

問い合わせをした不動産会社数、訪問した不動産会社数は学生・社会人ともに「1社」がトップでした。約半数もの人たちは2社以上不動産会社を訪問していません。

なお、同調査でメールや電話で問い合わせをした不動産会社数も、「1社」が学生・社会人ともに最多となっています。
若年層の多くは不動産会社に問合せや訪問をする前にインターネットで物件をしっかりと調べ、絞り込んでいるようです。

部屋選びのポイントは間取り・利便性・独立したバス・トイレ

部屋探しにおいて、家賃以外に重視したことについてのアンケート結果です。

最も重視した設備は「独立したバス・トイレ」

Q.家賃以外で現在の部屋探しの際に最初から最後まで変わらずに重視した設備は何ですか?(複数回答)
重視した設備

部屋探しにおいて最初から最後まで重視された設備は、学生・社会人ともに「独立したバス・トイレ」がトップでした。
「独立したバス・トイレ」は2013年・2015年・2017年の同調査でもトップになっているとのことで、常に需要の高い設備といえそうです。

その他、学生では「インターネット接続料込み」、社会人、とくに女性では「独立洗面台」を重視するという回答も多く見られました。

重視するのは「間取り」「利便性」

Q.家賃以外で現在の部屋探しの際に最初から最後まで変わらずに重視したことは何ですか?(複数回答)
重視したこと

部屋探しにおいて、家賃以外で最後まで重視したことについては、学生・社会人ともに「通勤・通学に便利」「間取り・広さ」がトップ2となっています。

学生女性はそれに続いて「セキュリティー」と答えていて割合は36.4%ですが、学生男性でセキュリティーを重視と回答したのはは11.1%と、25.3ポイントも差が出ています。

学生・社会人はそれぞれどんな部屋を選んだ?

上記アンケートで重視するという回答が多かった「間取り」についてのアンケート結果です。

現在住んでいる部屋は「1K」が最多

Q. 現在の部屋の間取りを教えてください。(択一)
間取り

学生・社会人ともに「1K」が最も多く、次いで「ワンルーム」と続き、1Kとワンルームを合わせると、学生・社会人ともに半数を超えます。
社会人の 「1LDK」の割合は16.4%と、12.1%だった 2017 年の同調査と比べると4.3ポイント増加しているとのことで、広めの物件を選ぶ社会人は増加傾向にあるようです。

また、エリアで比較して全国平均との差が顕著だったのは、北海道エリアで、学生のトップが「ワンルーム」で 42.3%、社会人のトップ が「1LDK」で 40.4%であったとのことです。

社会人になるほど「駅近」「築浅」に

Q.現在の部屋から最寄り駅までの、徒歩の所要時間を教えてください。(択一)
駅徒歩

Q.現在の部屋の入居時の築年数を教えてください。(択一)
築年数

現在の部屋から最寄り駅までの徒歩所要時間で最も多かったのは学生「15分以内」、社会人「10分以内」でした。

現在の部屋の築年数で最も多かったのは、学生・社会人ともに「10年以内」でした。
一方「新築」に住んでいる社会人が13.4%なのに対し、学生は7.5%と、大きく差が開いています。

社会人になるほど築浅で駅近の物件を選ぶことができるようになるということが窺えます。

賃貸需要を把握し、失敗しない不動産投資を

部屋としての需要は「間取り」「利便性」「バス・トイレ別」がポイントとなっていることは相変わらずである一方、部屋の探し方はスマートフォンがメインになり、支払い方法はクレジットカード支払いが最も需要があるなど、時代の流れも見えてくる結果となりました。

物件購入や設備投資、空室対策を考える際、参考にしてみてはいかがでしょうか。

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