洪水の危険度が分かる「水害リスクライン」提供開始
国土交通省は、災害の切迫感を分かりやすく伝える取組のひとつとして、河川の上流から下流まで連続的に洪水の危険度が分かる「水害リスクライン」による水位情報の提供を開始すると発表しました。
「水害リスクライン」により身近な箇所の危険度が明らかに/国土交通省
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「水害リスクライン」とは
「水害リスクライン」とは、洪水の危険度を表示するシステムです。
概ね200m毎の水位の計算結果と、堤防高との比較により、左右岸別に上流から下流まで連続的に洪水の危険度を表示することができます。
6月中旬から10水系について市町村等向けに提供されていましたが、2019年9月11日より、一般向けの提供サイトの運用が開始されました。
サイトで確認できる情報
水害リスクラインでは、それぞれのアイコンをクリックすることにより、水位グラフや氾濫の危険度、その地点の現況カメラ画像を見ることができます。
また、地図上スクロール拡大をすれば、浸水想定区域図を確認することができます。
洪水の危険度レベルは5段階で表示され、色が濃いほど危険度が上がります。
(拡大した凡例▼)
対象水系は、6月中から市町村向けに提供されていた10水系から、今回50水系に拡大されました。
尻別川、後志利別川、鵡川、十勝川、釧路川、網走川、常呂川、湧別川、渚滑川、留萌川、赤川、高瀬川、荒川、小矢部川、鈴鹿川、櫛田川、宮川、由良川、大和川、淀川、加古川、揖保川、円山川、紀の川、新宮川、九頭竜川、北川、千代川、天神川、日野川、斐伊川、江の川、高津川、吉井川、旭川、高梁川、芦田川、太田川、小瀬川、佐波川、吉野川、那賀川、物部川、仁淀川、渡川、肱川、重信川、土器川、山国川、川内川
今度はさらに対象水系を拡大し、本年度中を目処に、国が管理する全109水系で運用を開始する予定とのことです。
「川の水位情報」について
また、国土交通省は河川情報サイト「川の水位情報」を公開しています。
こちらは「水害リスクライン」一般向けサイトの運用と合わせて、SNSシェアボタンが追加されました。
Twitter、LINEで家族や知人などに川の水位情報や危険をわかりやすく共有することに役立ちます。
求められる自然災害対策
大きな災害は年々増加傾向にあり、今や日本のどこにいても、自然災害は他人事ではありません。
こういったサイトがより拡大・浸透していけば、台風や豪雨の際、近くの河川の様子を見に行って事故に巻き込まれた…などということを防ぐかもしれません。
投資家としても、今後ますます自然災害を意識した物件選びや対策が求められるのではないでしょうか。
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