不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

保証会社の審査が通った=問題のない入居者と思っていい?

新たに賃借人(入居者)が決まったのですが、不動産会社から「保証会社」を利用すると連絡がありました。

担当者がいうには、保証会社の審査も通っているので安心してくださいとのことです。

ということは、過去に金融機関やカード利用で未払いや滞納がない人と解釈してよいのでしょうか?

保証会社は独自の審査基準で審査しているだけなので、「個人信用情報」については確認していません。

保証会社は誰でも保証しているわけではなく、保証会社ごとに独自の審査基準を設けて審査をしています。

ただ、審査といってもクレジットカードを作成する時などにカード会社が確認する、過去の延滞履歴や未払いなどの「個人信用情報」については保証会社では確認できないのです。

個人信用情報について照会ができる機関は非常に限られており、家賃保証会社が照会をすることは原則としてできません。

そのため、保証会社の審査が通ったからといって過去の支払い状況に問題がないというお墨付きが出たわけではないのです。

保証会社の審査基準

保証会社は主に次のような基準に従って審査をしているようです(審査基準は非公開のため、あくまで一般的な基準です)。
また、基準以下だからといって審査が通らないわけではありません。

<家賃額と年収とのバランス>
家賃額が年収の2~3割以内

<勤続年数>
本人の勤続年数が3年以上

<過去の滞納履歴>
過去に同じ保証会社を利用していて滞納履歴があると審査が通らない可能性があります。

保証会社の審査基準は保証会社ごとに独自の基準が設定されているため一概にはいえませんが、無職者などでなければあまり審査落ちすることはないようです。

いずれにしても保証会社の審査が通っていれば、万が一家賃滞納が発生しても家賃を立て替えてもらえますので安心してよいでしょう。

2020/02/15

不動産投資は、立地で決まる。人口動向や賃貸需要に合わせた「新築一棟投資法」とは

棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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