不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

室内を直接確認できない物件を購入する場合、他に確認方法はある?

条件にあう投資物件を見つけたのですが、現在賃借人が入居中のため室内を直接確認することができないといわれました。

購入するにあたって室内が見られないことはどうしても不安なのですが、なにかよい方法はありますか?

付帯設備表と、入居する前の室内写真で確認しましょう

投資物件の多くは、賃借人が入居している状態で購入することになるため、室内については確認することができません。

室内の状態がまったくわからないまま売買契約を結んでしまうと、賃借人が退去した際に思ったよりも室内設備が古いことが発覚して、修理や交換に高額な費用がかかる可能性がありますので、室内の付帯設備の状態については別の手段で確認することが重要です。

売主に付帯設備表の作成を依頼しましょう

室内を確認できない場合は、売主に対して「付帯設備表」を作成してもらうことをおすすめします。

付帯設備表とは、エアコン、給湯器、キッチンなどをはじめとする設備の詳細について一覧にしたもので、どのような設備が完備しているのかについて確認することが可能です。

設備の年式などもわかる範囲で記載してもらえば、購入後にどの設備の交換が必要になるのかについて、目途を立てやすくなります。

室内写真ももらいましょう

付帯設備表だけですとイメージがわきにくいので、物件の室内写真についても売主に出してもらうとより分かりやすいです。

たとえ入居中の部屋であっても、現在の入居者が入居する前の写真であれば売主や管理会社が保管しているはずです。

もしも新築時から居住している賃借人がいる場合は、新築当時の写真でもよいので提出してもらうと、室内のイメージがつかめます。

付帯設備表を見ながら、対応する写真を確認することで、実際に内見しているのと近い情報を得ることができるでしょう。

2019/10/07

不動産投資は、立地で決まる。人口動向や賃貸需要に合わせた「新築一棟投資法」とは

棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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