不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

コロナ対策で、決済日に立ち会わずに引き渡しをすることは可能?

物件を売却するのですが、新型コロナウイルス感染症が怖いので、できれば決済日に立ち会いたくありません。立ち会わずに引き渡しをすることは可能でしょうか。

原則は立ち合い必要ですが、事前に仲介業者に相談すれば、立ち合いなしで決済する方法もあります。

新型コロナウイルス感染症の影響で、売買決済日当日に立ち会いたくないという方が増えているようです。
通常、決済日当日は、売主、買主、仲介業者、司法書士が立ち会って行いますが、事前に仲介業者に相談すれば、売主の立ち合いなしでも決済する方法があります

売主が決済日当日にすることは、主に次の通りです。

  • 登記書類への署名捺印
  • 売買代金の着金確認
  • 権利証、印鑑証明書、鍵等の引き渡し

これらの手続きを決済日当日にその場で行うのですが、事前に仲介業者に相談することで次のような対応ができる場合があります。

・登記書類に事前署名捺印して仲介業者に預けておく
・権利証、印鑑証明書、鍵等を仲介業者に預けておく
・仲介業者に委任状を渡す
・売買代金が入金されたら、自宅等からネットバンキング等で着金を確認して仲介業者に連絡する

このように、事前にセッティングをしておけば決済日当日その場にいなくても手続きを完了できます。

また、売買代金でローンを一括返済する場合は、事前に司法書士に委任状を出しておくことで、抵当権抹消書類を司法書士に代理で受け取ってもらうことも可能です。
その際、金融機関によっては別途印鑑証明書が必要になることもありますので、事前に確認しておきましょう。

2020/10/05

人口動向・賃貸需要に合わせた「新築一棟投資法」とは?無料解説書籍はこちら

棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

記事一覧