「先進的窓リノベ」で補助金を受けながら節税する方法
賃貸住宅に内窓を設置すれば補助金が受けられると聞きました。
内窓設置をすることで節税にもつながりますか?
内窓設置は補助金対象かつ全額経費化も可能
1.先進的窓リノベとは
「先進的窓リノベ」とは、既存の窓に内窓を設置することで、断熱性や防音性を高めるリフォームです。
- 「先進的窓リノベ2025事業」では、対象費用(5万円以上)の1/2が補助金として交付されます。
- 自治体によっては追加の補助も受けられます。
- 賃貸住宅も対象となるため、オーナーにもメリットが大きい制度です。
2.内窓設置の効果
- 断熱性の向上:冷暖房効率が上がり、光熱費削減へ。
- 防音性の向上:騒音を軽減。都市部の物件に特に有効。
- 結露の軽減:冬場の結露を防ぎ、建物の劣化防止に。
※工事は1箇所1時間程度で完了し、入居中の部屋でも施工可能。入居者の満足度アップ → 長期入居にもつながります。
3.内窓設置費用の経費処理
- 10万円未満:消耗品費として全額経費計上可。
- 10〜30万円未満:青色申告なら「少額減価償却資産の特例」で全額経費化可能。
- 判定は1部屋ごと(1セット)で行えます。
例:101号室で28万円、102号室で25万円 → 両方とも30万円未満 → 特例適用可
※ただし、年合計300万円までの上限あり
4.補助金の税務処理
- 原則:「一時所得」扱い → 50万円まで非課税
- 特例:「国庫補助金等の総収入金額不算入」を使えば課税除外も可能
→ 固定資産の取得・改良に充てた場合に適用されます。
補助金を控除した後の取得価額が30万円未満であれば、再び少額減価償却資産の特例も使える可能性があります。
2025/07/18
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回答者渡邊 浩滋
税理士・司法書士