不動産投資のQA

これって経費になるの、ならないの?確定申告する場合の項目はなに?そんな疑問に大家専門の税理士がお答えします。

預金に対して相続税はどのくらいかかってくるの?

父の相続税について教えてください。
父の不動産は、自宅とアパート1棟だけです。
預金がいくらあるかがわかりません。
預金に対して相続税はどのくらいかかってくるのでしょうか?

相続税の計算は、次の手順で行います。

①相続時点の次の財産金額をすべて合算します。

  • 亡くなったときのすべての財産(お墓などの非課税財産を除く)
  • 生命保険金や死亡退職金などのみなし相続財産
  • 相続時精算課税適用財産
  • 3年以内の贈与財産
  • ②上記の財産額合計した財産から、借入金などの債務控除を引いて、純資産価額を計算します。

    ③さらに基礎控除(3,000万円+600万円×相続人の数)を引きます。

    ④残った金額(課税遺産相続)を法定相続分に応じて分け、分けた金額に対して税率
    (金額に応じて10%~55%)をかけます。

    ⑤計算した税額をすべて合算し(相続税の総額)、遺産を取得した額に応じて配分します。

    ざっとこのように相続税が計算されます。

    つまり、預金がいくらであるのか不動産の価額がどのくらいかなどによってかかってくる税率が異なるのです。

    相続税はすべて財産の金額を明らかにしないと正確な計算ができないのです。

    2022/11/04

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    渡邊 浩滋

    税理士・司法書士

    渡邊 浩滋

    税理士・司法書士

    経営難だった実家のアパート経営を大きく改善し、大家さん専門の税理士事務所を設立。北海道から沖縄まで幅広く相談を受ける。セミナー、出版、連載など多方面で活躍。専門税理士ネットワーク『knees』メンバー。

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