豊洲駅直結の大規模再開発 街びらきは4月24日
三井不動産株式会社はこのほど、豊洲二丁目駅前地区で推進中の再開発事業「(仮称)豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業2-1街区 AC棟計画」の街区名と開業日を発表しました。
街区名は「豊洲ベイサイドクロス」、開業日は2020年4月24日(金)となり、街びらきを行うとのことです。
街区名のほかにも街区の核となり、オフィスや商業施設が入る「豊洲ベイサイドクロスタワー」、スケールアップオープンする「ららぽーと豊洲」、上層階に開業するホテルについても発表がありました。
※画像は全てイメージです
【1分で分かる!新築一棟投資の魅力とは?】東京圏・駅徒歩10分圏内の物件紹介はこちら
再開発街区「豊洲ベイサイドクロス」
豊洲はかつての工業地帯から住宅地・オフィス街として大きな変化を遂げ、人口・世帯数が増加しており、また買い物や観光などで来訪者も増加している街です。
「豊洲ベイサイドクロス」の計画はオフィスワーカーや住民、インバウンドを含む訪問客など、多様な人々の幅広いニーズに応えるべく、最先端の機能を持つオフィスゾーン、バラエティに富むショップが揃う商業ゾーン、ビジネス客から観光客まで対応可能なホテルで構成されるミクストユース(複合利用)の開発となっています。
敷地配置図▼
再開発街区の核「豊洲ベイサイドクロスタワー」
今回の再開発街区の核となるのは、東京メトロ有楽町線・ゆりかもめ「豊洲駅」直結の「豊洲ベイサイドクロスタワー」です。
地上36階、地下2階/約177mのこの建物にスケールアップオープンする「ららぽーと豊洲」や、上層階にはホテル、そして多様な働き方を支える機能を持つオフィスゾーンなどが入ります。
「豊洲ベイサイドクロスタワー」 外観(イメージ)▼
建物竣工予定は2020年3月31日(火)です。
「豊洲ベイサイドクロスタワー」のオフィスゾーンについて
基準階面積は約3300㎡のオフィス専有部の一部には、屋外テラスや吹き抜け階段などが設置されるほか、スマホアプリによるトイレの空き状況確認や「ららぽーと豊洲」と連携し一部飲食店舗の混雑状況確認・予約が可能になるなど、ICT技術による快適な働き方が推進されます。
また、共用部3階には、生産性や効率を高める入居テナントワーカー専用施設「+C(プラスクロス)」が設置されます。
+Cの施設イメージ▼
ミニフィットネスやシャワールーム、ラウンジや貸し会議室などのほか、集中ブースやリフレッシュルームなども企画されており、オフィスで机に向かって仕事をするだけではなく、集中する、議論する、体を動かす、休息するなど、オフィスワーカーの働き方に合わせた場を提供するとのことです。
「ららぽーと豊洲」がスケールアップオープン/商業ゾーン
2020年4月24日(金)、「ららぽーと豊洲」は「豊洲ベイサイドクロスタワー」の地下1階~地上4階に商業店舗全36店舗が新規出店し、スケールアップオープンします。
ゆりかもめ・東京メトロ有楽町線「豊洲」駅直結となり、既存のららぽーと豊洲とはデッキで接続するとのことです。
配置参考▼
地下1階:イートイン併設のテイクアウト飲食ゾーン
近隣住民やオフィスワーカーのクイックランチやディナーに対応します。
RF1(新業態)、麺や一途 導(商業施設初) 、サンルヴァン、成城石井など
1階:飲食ゾーン
開放的なカフェやリーズナブルなレストランなど、出勤前の早朝から仕事帰りの夜まで使えるオールデイユースレストランが多数入居します。
エクラデジュール(商業施設初)、WE ARE THE FARM(商業施設初)、発酵食とワインふさみ食堂(新業態)など
2階~4階ほか:物販・サービスゾーン
書店・家電・託児所・クリニックモールなど生活基盤を支える店舗が入居します。
有隣堂、ノジマ、SPBS TOYOSU(新業態)など
また、既存のららぽーと豊洲も、“まちの成長“に応えるべく、フードコートの拡張など、店舗および共用部の内装や外壁の大規模リニューアルが行われるとのことです。
ホテルゾーン「三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロス」
「豊洲ベイサイドクロスタワー」の33階~36階には、「三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロス」が入ります。
部屋数は全225室。2020年6月25日(木)に開業予定です。なお、予約受付は2019年11月29日よりすでに開始しています。
36階ロビー▼
客室は東京タワーやレインボーブリッジなど、都心の高層階ならではの夜景が楽しめる部屋と、落ち着きのある庭園を臨める部屋があり、またダブルやツイン、トリプルなど、国内外のビジネス利用から観光などでゆったりとして連泊利用まで幅広く対応できる部屋が用意されます。
また、「ビューバスルーム」では客室のバスルームから景色を一望することも可能で、ロビーや大浴場の外湯など、共用スペースにおいても立地と眺望が活かされる作りとなる予定のことです。
大浴場外湯(左)と客室「エグゼクティブビューバスコーナーキング」(右)▼
さらに、ホテル内に豊洲市場の新鮮な食材を使ったイタリアンレストランが出店予定となっています。
周辺住民や来訪者の利便性は向上
隣接する豊洲公園には「豊洲パークブリッジ」が建設され、回遊促進が図られます。
また街区には「ピンポンフォレスト」「クロスプラザ」などが設置され、卓球でリフレッシュしたり、来訪者が一息ついたりすることが可能となります。それに加えて入居テナント専用のWi-Fi環境も整備され、ワークプレイスとして利用することも可能になるとのことです。
ピンポンフォレスト(左)とクロスプラザ(右)
また、「豊洲ベイサイドクロスタワー」の5階から8階内には、開発区域および開発区域外の「豊洲センタービル」を供給対象としたエネルギーセンターが設置されます。
災害時におけるエネルギーインフラの確保により、企業の業務継続や帰宅困難者支援体制を整備、免震装置の導入などにより安全・安心・BCP(事業継続計画)を提供するとのことです。
かつて工業地帯であった豊洲の大規模再開発もずいぶんと進み、豊洲という街のイメージも様変わりしてきており、「オフィス街」「住宅地」としてのイメージも定着してきました。
住民やオフィスワーカー以外の来訪者も、この事業によりさらに増えるでしょう。
周辺住宅の価値は、しばらくは落ちづらいと考えられるのではないでしょうか。
また、投資目線で考えたときに、有楽町線沿線など豊洲周辺地域への影響はどのようなものになるでしょうか。引き続き注目します。
あわせて読みたい
不動産投資は、立地で決まる。人口動向や賃貸需要に合わせた「新築一棟投資法」とは